馴染む声 物語の中に入る声
■ この回でやること
自分の声をアニメ等の音の中に自然に入る声にする。
〜実験:10秒〜
次の言葉を2回言う。
「行くぞ」
① ふつうに言う
② 口を軽く閉じて
「んーー」2秒
そのまま言う
聞き比べる。
②の方が、
言葉の始まりがやさしい
音がスッと入る
耳が少し楽
なら、その感覚が正解。
何が変わったのか
①は、言葉の最初が急に大きくなりやすい。
そのせいで声が前に飛び出す。
②は、言葉の始まりがなだらか。
そのせいで声が音の中に入る。
メディアの声は、この②の入り方をしている。
〜なぜ「んーー」でそうなるか〜
「んーー」をすると、
舌が自然に下がる
喉の奥が少し広がる
息が鼻の方にも回る
息の流れが
「前へ一直線」から
「中に広がる流れ」に変わる。
その直後に話すと、言葉の始まりがなだらかになり、音楽や効果音と同じ入り方になる。
〜浮く声となじむ声〜
アニメ等の音は、
BGM
効果音
環境音
がなだらかにつながっている。
そこに、言葉の始まりが急に飛び出す声
が入ると、耳はそれを「別で足した音」と感じる。
「んーー」の後の声は、
音楽や効果音と同じ入り方をする。
だから、最初からそこにあった声に聞こえるやすい
実践で作る
実践①:なめらかスイッチ
「んーー」2秒
→ 「分かった」
これを声の質感スイッチにする。
実践②:音楽の中に入れる
BGMを流す。
少し音量を上げる。
「こちらだ」
目標は、
・声が消えない
・でも前に飛び出さない
音楽と同じ場所に聞こえること。
実践③:画面の中に向ける
アニメのワンシーンを思い浮かべる。
目の前に話しかける相手がいると想像する。
その相手に向かって言う。
「ここだ」
やるのは二つだけ。
「んーー」でなめらかに相手に向けて言う
これで、声が画面の中に入りやすい
実践④:浮いたときの直し方
声が少し目立ったり、説明っぽく聞こえたら、
「んーー」
→ もう一度、相手に向けて言う
それだけで戻りやすい。
実践⑤:テレビチェック
アニメや動画を流す。
「ここだ」
聞くのは一つ。
声だけが後から足した音に聞こえないか。
違和感が減っていれば合格。
〜まとめ〜
アニメの声は、なだらかに入る
自分の声は、前に飛び出しやすい
「んーー」で、音の入り方がそろう
画面の中の相手に向けると、声が世界に入る
〜「んーー」のミニトレーニング効果〜
「んーー」は、ただの合図じゃない。
声の基礎を同時に鍛える音。
・喉を締めずに声が出る
・息に声を乗せる感覚が育つ
・音の表面がなめらかになる
これを続けると、
アニメに混ざる声の質感が安定していく。
声は、 うまくなると目立つ。
声は、なじむと物語になる。




