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まあセクハラ妖精はともかく、
そろそろ戻ってこないかな、リルシェさん。
おっと、もしかしてペットリモ村でのアレが済んだら、
ここに来るのはチームモノカオリジナルメンバー全員一緒にってことだよね。
チームリーダーでリヴァイス最強乙女、『可憐なる闘神』モノカさん。
モノカさんの一番の相棒、『乙女の守り神』ノルシェさん。
老若男女問わず絶大な人気を誇る『最強にして最麗の冒険者』アイネさん。
魔導車両『シブマ1号』に変身しちゃう『プリティストメイド』シジミさん。
モノカさんの娘さんでチームのお母さんでもある『癒しの女神』マクラさん。
この5人が、リヴァイス最強集団チームモノカグループの中心チーム。
悪の組織殲滅から迷い猫探しまで、国を跨いでの大活躍。
まさに国際的有名人なのです。
……俺、どうしよ。
実はチームモノカグループにはアレな噂があるのですよ。
こっちの世界に召喚されたいたいけな男の子たちが、
積極的な肉体言語的交流で分からされちゃう事案が多発っていう、
肉食系乙女揃いであることをほのめかす噂が……
いやもちろんリルシェさんもモノカさんも、
俺なんかにも普通に接してくれる常識人だってことは重々承知だけど、
こういう場合、個ではなくチームであることが問題かも。
ほら、普段は凄くまともでおとなしい人が、
集団行動になった途端、別人みたいにはっちゃけたりすること、あるよね。
もしリルシェさんが、いつもみたいな正義のヒロイン系良識派乙女じゃなくて、
同調圧力大好きなうぇーい系肉食乙女になっちゃったらどうしよ……
シチュエーションによっては猫の眼のように変わるのが人との関係。
そういう時に必要なのは、相手に惑わされぬよう己れを律する強い意志。
調子に乗らず、卑屈にならず、俺らしく在りながらも過剰に自分を露出しない。
つまりは、アレな意味じゃない方の賢者モードで対応を。
……って、出来るかっての。
そんなのがさらっと出来る人間なら、
人見知りぼっちなんかやってませんっての。
むう、宿の部屋でひとりうだうだしてると、
ホントろくなこと考えないよね。
でも、まさにそれこそが、俺。