170 営業ひと区切り
錬金堂営業再開3日目。
今日の営業も無事終了しました。お疲れ様でした。
これでお店の営業はひと区切りです。
明日から強化合宿ですからね。
冒険もしませんと。
「3日くらいで区切ってもらえると私もやりやすいです。
組合で仕事が溜まっちゃってる時もあるので」
ミライナさんは錬金術組合ではまだ見習いさんらしいです。
うちではエースなんですけどね。
あんまり長く抜けちゃうのはよろしくないみたいです。
錬金堂の営業は3日間を1セットで考えるといいかもしれませんね。
マスターとも相談しましょう。
この3日間の収支をざっと見ますと。
販売の売り上げが銀貨6000枚ほど。
素材買い取りの支払いが銀貨600枚ほど。
ミライナさんにお支払いする加工賃が銀貨2000枚ほど。
大繁盛です。前回から倍増してますね。
内訳を見ますと。
『マナポーション☆2』『付与薬[毒]☆2』『傷薬☆3』が完売。
『傷薬☆2』『解毒薬☆2』が残りわずか。
素材買取は『薬草・キノコ類買取強化中』の宣伝が功を奏しましたね。
『薬草』『毒キノコ』『毒消し草』『元気キノコ』が特に大量に集まりました。
☆2、3の素材も比例して混じっています。
今後の調合が楽しみですね。
ちなみに宣伝は冒険者ギルドと店先の張り紙のみです。
いつか『運営ニュース』で新聞広告とか打ってもいいですね。
「ただ、売り上げの8割近くが早朝組の皆さんなんですよね。
もっと一般プレイヤーさん達の比率を上げたいところです」
「8割ですか……。やっぱり高LV冒険者の経済効果は凄いですね」
ミライナさんの話によると、調合や錬金術で作るアイテムは高額品で、庶民の手にはなかなか届かないモノだそうです。
確かに、市場で売ってる普通の食材に比べて、冒険アイテムの価格はベラボウです。
野菜やお肉は銅貨で売ってますからね。
「冒険者が派手にお金を使ってくれるコトで、町の経済が活性化している面もあるんです。
当然イズミさん達も貢献してますよ?」
なんとそんな一面が?
ガンガン稼いでガンガン使うべし、ですね。