プロローグ
どうも姫池夏というものです。
今回の作品が私の初の作品になります、
どうぞ意見や感想、コメントへ書き込んで頂けると幸いです。
ある冬の日だった、妻の恵と夕御飯の食材を買い行く途中だった姫川陸はいつも使っている大きな交差点の前で晩御飯の話をしていた。
「陸さん、今夜はなににしますか?」
「悩むなー、恵の料理なら何でも食べたいな、」
「もー、褒めても何も無いですよー」
「すまない、可愛すぎるからつい。」
「しょうが無いですね、許します。でも何を食べるか決めないと晩御飯が作れません。」
「じゃあ恵は何が食べたい?」
「私ですか?、私なら今日は寒いですし鍋が食べたいです。」
「良いねそれ、なら今夜は鍋にしよう。」
「あっ、信号青に変わりますよ」
「本当だ」
手を繋ぎながらそんな話をしながら交差点を渡っている時だった。
「危ないっ」
後ろからそんな声が聞こえた
ーーー頭に衝撃が走った、ーーー
ー私は気を失ったー
意識が戻ると私はアスファルトに倒れて空を見上げていた。
咄嗟に恵の事を確認しようと言うことを聞かない体を動かした。
恵も頭から血を流して倒れていた、、、
「めぐ、、み、め、、ぐみ、、め、ぐ、み、、、」
私は最後の力を振り絞って恵の手を握った
「りく、、さん、、、」
恵が小さな、今にも散ってしまいそうな力で握り返した。
どうして、まだこれからというのに、まだ恵としたい事、恵の笑顔、恵の励ましてくれる声、恵の全て、まだ共に生きて、歩んで行きたかったのに、
『嗚呼今まで信じなくてすいません、地位も金も私の恵以外の全てを失っても構いません、恵と共に生られるのなら何もいりません、神様がこの世に居るのなら、どうか助けてください。』
ー姫川陸、姫川恵は突如この世の一生に終止符を打たれたー