第二十二話 大好きだァァァアアァァァァアアア!!!
いない…ッ!いない…ッ!ここにも……ッ!!
彼方は会場内を走り回りながら星宮を探す。
先ほどから右耳につけられたインカムからは引きっきり無しに連絡が行き来しており、未だに見つかってはいなかった。
女子トイレにはいなかったって言うし、人気の少なそうな場所も確認し終えた……。
星宮が行きそうな場所はほとんど探し終わっており、手詰まりの状態だった。
考えろっ!アイツが行きそうで人気がいない場所は……。
そこまで考えた後、ある場所を思い出し彼方はそこに向かって走り出した。
東京湾岸アリーナを囲むように存在する一本道。
そこは人気が全く感じられず、海の音だけが静かに聴こえていた。
「…………見つけた…。」
彼方は息を切らしながら、ベンチに座っている星宮に向かって話しかけた。
星宮はライブ衣装に身を包んでおり、全体的に入っている赤のタータンチェックの柄と、胸元にある大きなリボンが星宮の可愛さを引き立てていた。
「……よく…ここが分かりましたね…。」
星宮はこちらに視線をよこさずに疲れ切った笑みで笑う。
「……となり…座ってもいいか?」
星宮はただ黙っているだけで答えない。彼方は、無言を肯定と受け取ると、ゆっくりとベンチに腰を下ろした。
「どうしたんだよ?ファンの皆んなが待ってるぞ?」
できるだけ優しい声音で話しかける。
「………私…もう疲れちゃったんです…。」
星宮は海を見つめるようにして語り出した。
「……お母さんが私に秘密で今の芸能事務所に履歴書を送ったんです…。
もちろん私はこんな性格なので…アイドルなんて嫌…でした……。
でもお母さんに説得される形でオーディションを受けたら合格を貰って……。
いつの間にか辞めるに辞めれないほどファンの方が出来てて……。
………皆んな言うんです。『人気者で羨ましい』って…。
でも…人気が出れば出るほど『星宮 かりん』としての期待は増していって……。
それに応えなきゃって……。どんどん苦しくなって……。」
星宮は自身にのしかかる期待に耐えるかのようにスカートをギュッと握りしめる。
「………期待に応えないって選択肢は無いのか?」
「……ッ!そんなの…出来るわけ無いじゃないですかッ!
期待に応えられなきゃ…皆んなッ皆んなッ……!
……私に失望する。嫌いになっていく。
…………怖いんですよ……離れられて行くのが。」
いつも小声で話す星宮が大きな声を上げる。そんな星宮に驚きつつも、彼方は目の前にいる少女に対して勘違いをしていた事に気がついた。
………この子は…『普通』なんだ。
15歳にしてトップアイドルになり、10万人ものファンがコンサートで彼女に夢中になる。
その事ばかりに目がいってしまって、どこか彼女を『特別』な存在だと思っていた。
……でも違った。彼女の悩みは、なんて事は無い普通の悩み。
誰だって人に嫌われたくは無いし、離れていって欲しいとは思わない。
そんな当たり前の悩みを持つ普通の子なんだ……。
そんな事を考えていると、星宮は下唇を噛むようにして俯き、弱々しい声をこぼす。
「もう、誰かが離れるのは嫌………。
一人は寂しいから………。」
そこで星宮の言葉に引っかかりを覚える。
「『もう』?……前にも誰かが離れていった事があるのか?」
コクッと頷く。
「こんな私にも…学校で一人だけ友達がいたんです……。
私に似て気が弱くて、いつもクラスで目立たない子でした…。
私がアイドルになったばかりの頃も、『私がかりんの一番最初のファンだね。』……なんて言って応援してくれてました。
……でもある事件が起きてから、その子は私から離れていきました……。」
「ある事件?」
「イジメです。」
「………ッ!!」
間髪入れずに出た三つの言葉に、彼方は絶句してしまった。
「アイドルを活動し続けているうちに、私はクラスでは中心的立ち位置に、友達は相変わらず目立たない立場でした。
っでも!私達にはクラスの立場なんて関係なかったんですッ!!
前と変わらず一緒にお昼ご飯を食べて、一緒に帰ったりしていました。」
少し泣いてしまいそうなのか綺麗な目は潤いを帯び、鼻をすんすんと鳴らしていた。
「だけどそれが駄目だった……。
クラスの中心的な男子生徒が、私の気づかない所で友達をイジメていたんです。」
「…………。」
「イジメの原因は、よくその男の子に一緒に帰らないか?って誘われていたんです。
でも私は友達と一緒に帰りたかったから断り続けてたんですけど、男の子はそれが気に入らなかったみたいで友達を私から遠ざけるように酷い事をしたらしい…です。
結局イジメが学校側にバレて男の子は転校と、多額の慰謝料を払う事になりました。
…………でも友達はその事がトラウマになって私にこれ以上関わりたく無いって……。
……っもし!私があの時、男の子の期待に応えていたら友達があんな目に合うこともなかった……ッ!あの子が私から離れる事も…無かった……ッッ!!」
「そんなの……ッッ!!」
そんなのお前が悪いわけ無いじゃないかッ!!
星宮の瞳から大きな涙がボロボロと溢れる。
「……これ以上『星宮 かりん』でいる事も、『頑張る』事も……疲れ切ったんです……。」
「………………。」
彼方は思案する。
『星宮 かりんとしての期待』と『離れられて行く恐怖』。
この二つの悩みを解決する為にはどうすれば良い……?
俺はコイツに何をしてやれる……?
彼方が思案する間、二人の間には波の音と星宮のすすり泣く声だけが響いていた。
星宮が少し落ち着きを取り戻し始め、流れる静寂に居心地の悪さを感じ始めた頃、彼方が口を開いた。
「……俺さ。学校で馬鹿にされてんだ。」
急な話題にポカンとする星宮。彼方はそんな星宮を見てクスッと笑うと、続きを話し始めた。
「異能力者なのに、自分の意思で異能を使う事も出来なくてさ。学校の奴らに皮肉で『能無し』なんて言われてるんだ。
いっぱい失敗したし、いっぱい醜態も晒した。
それでも、アリスや優は俺の事を受け入れてくれたんだ。」
理解が追いついていなさそうではあったが、真剣な眼差しで彼方の話を聞く。
「まぁ何が言いたいかと言うとさ。もう少し自分自身をさらけ出しても良いんじゃないか?
きっと受け入れてくれる奴もいる。」
「……ッ!そんなの…嘘です……ッッ!!
こんな私を受け入れてくれる人なんて…絶対いません……。」
「大丈夫だよ。」
彼方はどこか確信めいた口調で星宮の瞳を覗き返す。
「俺は絶対お前から離れたりしないから。」
「…………なんでそんな事言えるんですか……。」
自分の意見と正反対の答えに、星宮は少し頬を膨らませながら、拗ねた調子で彼方に尋ねる。
「俺はお前のファンだからな。」
「……ッッ!そんなの…他の方たちと何も変わらないじゃ無いですか…ッ!!」
「ちげぇよ。俺が言ってるのは『星宮 かりん』じゃ無い。
『お前自身』だ。」
「……私…自身…………?」
彼方は優しい笑みを絶やさないまま頷く。
「お前にはお前にしか無い魅力がある。
俺はそれを知ってるつもりだし、きっとアリスや優だってそう言ってくれると思うぜ。」
「………でも…。」
「それに今もコンサート放り出してるんだ。今更ファンの期待を裏切る数が一つ二つ増えたところで大差ないだろ?」
「ぅぐ……。」
少し意地悪な顔をして言うと、痛い所を突かれたのか少し顔をしかめて呻く。
「……で?どうなんだよ?」
「………私…は…。」
星宮の瞳に揺らぎを感じ取った彼方は、もう一押しする。
「……さっきから辛い事ばかり口にするけどさ。アイドルやってて楽しい事とか無かったのか?」
「楽しい事……。」
口の中で反芻すると、星宮は記憶の海に潜り出した。
………そういえばショッピングモールで歌を歌った時に小さな子が私の歌を聴いて喜んでくれてたっけ……。
握手会の時に、とある男性ファンが「僕は君の為なら全財産注ぎ込める!!」なんて言ってて、私が駄目ですよっ!って全力で止めた事もあったなぁ……。
それだけ私の事を応援してくれてるって知れたのは嬉しかったかも……。
父さんや母さんが、私が寝た後にこっそり応援うちわを作ってる所を見た時は少し恥ずかしかったけど嬉しかった……。
それに…あの子も………。私の歌を聴いて「すごいすごい!」って褒めてくれた……。
あった。確かにあるんだ。
辛い事ばかりで、何度も何度も辞めたくなった。
過酷なスケジュールに耐えられなくてトイレで吐いてしまったり、不安に駆られて眠れない日は睡眠薬を服薬しては強制的に眠ったりした。
今でも辞めたい気持ちは変わらない。
逃げ出したい気持ちは変わらない。
それでも、確かにこの胸の中にあるこの感情は紛れも無い真実だ。
今まで気づかなかった小さな喜び。それを自覚した瞬間にまたもや涙が溢れ出す。
「…ッ……ありますッ!嬉しいこと…あります……ッッ!!」
あぁもう…。泣きすぎ……。ほんと自分が嫌になる。メイクがぐちゃぐちゃになっちゃってこれじゃ人前に出られないよ……。
自分の涙もろさに嫌気を覚えつつも必死に涙を拭う。
彼方は、そんな星宮を見ながらまた苦笑すると頭の中でハンカチを持ってきていない事を悔やんだ。
「……とりあえずアイドルを続けるかどうかはコンサートが終わってから決めたら良いんじゃ無いか?」
「……ッ!はい…ッ!はい……ッ!!」
「よしっ!じゃあ会場に急ごうか。」
「分かりまし……。」
ベンチから腰を離し、会場に向かって歩こうとしたその時、足が一歩も前に進まなかった。
「……ぇ………?」
足元を見ると足が震えており、まるで行きたく無いと叫んでいる様に見えた。
それを認識した瞬間、ズンッッと恐怖が重く、重く、のしかかる。
逃げ出していた事で薄れていたが、10万人のファンの前でコンサートを行う恐怖が再び星宮を襲っていた。
…ぁ……駄目だ…。体の震えが止まらない……。
カタカタと小刻みに体が震え始め、膝は思うように力が入らない。
……やっぱり…私なんかじゃ………ッ!
「大丈夫だ。」
ガシッと力強く星宮の手が握られる。
彼方の掌は、女の子の星宮と違いひとまわり大きくて皮膚が厚く、ゴツゴツとしていた。
星宮の不安を振り払うかのように笑って見せると、真っ直ぐな瞳で星宮を見つめる。
「お前がどんなに失敗しても俺は絶対笑わない。
お前がどんなに周りから失望されても、俺は絶対離れたりしない。
……もしもお前が俺に助けを求めた時は、すぐに駆けつけてやる。
だから安心して行ってこい!
お前の歌には力があるッッ!!」
「…………。」
気がつくと足の震えは収まっていた。
それに、先程の恐怖と入れ替わるように違う感情が胸の中で芽生えた。
なにこれ?なんか胸の奥がムズムズする……。
それに鼓動も早くなって……。
なにこれ…分かんない。分かんないよぉ……。
今まで感じた事のない感情の芽生に戸惑いを隠せないでいると、ぽんっと背中を軽く押される。
「なにボーッとしてんだよ!ホラっ行くぞ!」
「ッ!ハイッ!」
そうだ…とりあえず今は目の前のコンサートだ……!
先程感じた感情を一旦考える事をやめると、目元に残った涙を手の甲で拭い取り、ファン達が待っているステージに向かって走り出した。
「かりん!今までどこに行ってたの!?」
彼方と別れ、舞台裏に到着すると、星宮に気づいたマネージャーがこちらに近づいて来た。
その表情は明らかに憤怒の色を見せており、あまりの剣幕に星宮は肩を竦めてしまう。
「……ッ!アナタはこのコンサートがどれだけ大事か分かってるの……ッ!?メイクもこんなにグチャグチャにして……ッッ!!一体なにを考えているの!!」
「……ッ!すいません。マネージャーが怒るのももっともです……。
………ですが、話の続きはコンサートが終わった後にしましょう。良いですよね?」
「……ッ!」
マネージャーは何か言いたげではあったが、コンサートを優先しなければいけないと思ったのかそれ以上何も言わなかった。
現場も星宮が現れた事により、残りの作業をし始める。
星宮はメイクアップアーティストの人を呼ぶと、一旦化粧を落とし、ナチュラルメイクで手早く済ませるよう頼んだ。
メイクをして貰っている間、会場アナウンスが流れ始める。
「ただいまお待たせいたしました。機材メンテナンスが終わりました。
もう暫くすると開始いたしますので、コンサートを始まる前にお手洗い等をお済ませ頂くようよろしくお願いします。」
アナウンスが流れると会場から「やっとか〜」と言う声が聞こえ出す。
メイクが整うと星宮はスタッフからマイクを受け取り、ポップアップの元へ急ぐ。
ポップアップは舞台装置の一つで、ステージの下から舞台上へ飛び出して登場させる為の装置である。
ポップアップの上に乗ると、会場から音楽が鳴り出し、観客達に始まりをつげる。
会場全体が歓声を上げ始め、スタッフがカウントを取り始める。
「カウント取ります!5!4!3!2!1!」
0になった瞬間に体に急激なGがかかる。
バンッ!と登場の演出と共にステージに飛び出す。
ウオッッッッッッ!!!!
観客達の興奮の声が星宮の体を叩きつける。
観客の声が段々小さくなると、星宮はスッと息を吸い、静かに語りかけた。
「まず始めに、皆様に謝らなければならない事があります。」
星宮は心の中で決意を決めると、ハッキリとした口調で言葉を発する。
「機材トラブルで開演時刻が遅れたとなっていますがアレは嘘です。
開演時刻が遅れたのは私が原因です。本当に申し訳ございませんでした。」
星宮が深々と頭を下げる。
突然の事態に会場全体がどよめく。その声を聞きながら頭を上げると、観客達の反応を無視するかの様に話を続けた。
「実は私は人見知りが激しく、人前で話す事すら出来ませんでした。」
「止めてッ!今すぐマイクを止めてッ!!」
マネージャーがヒステリック気味にマイクを止めるよう指示を飛ばすも、一向にマイクは止まらなかった。
「なんで…ッ、なんで止まらないのッ!?」
遠目から優が、そんなマネージャーを見ながら呟く。
「マネージャーさんも無粋だなぁ……。
折角、星宮さんが成長しようとしてるんだ。邪魔はさせないよ。」
優の異能『繋ぐ鉄腕』は、自信の端末と機械をリンクする事が出来る。
優はこの異能を使ってマイクの操作の主導権を握り、マイクを止める事を阻止していた。
『悪いな優。』
インカム越しに彼方の謝る声が聞こえる。インカムに指の腹を押し当てながらその言葉に返答する。
「良いよ。彼方の頼みだもん。
……それにしても10万人の前で自分自身をさらけ出す…か。
彼女は強いね。」
『あぁ……。アイツは強いよ。』
「『星宮 かりん』として活動していく中でファンの皆さんに好かれよう、好かれようとする内に自身を偽り、ファンの皆さんをも偽って来ました。
騙されたと言われても仕方の無い事です。」
マイクを握る手は汗ばみ、口の中は乾燥していくのを実感する。
「騙した挙句、コンサート直前に逃げ出し、ファンの皆んなの貴重な時間を奪いました。
……本当に…申し訳ございません………。」
あぁ……駄目だ………泣くのを堪えきれない……ッ!
「グスッ……ッ!本当に…ッ申し訳ございません……ッッ!!」
星宮がもう一度深々と頭を下げる。
星宮が頭を下げている間、星宮の咽び泣く声だけがマイク越しに響くだけで、コンサートの最中だとは思えないほど会場はシンーーッと静まり返っていた。
あぁ……やっぱり一気にカミングアウトなんて無理があったのかな……。でも徐々にさらけ出すよりキチンと伝わると思った。
間違ってない。間違ってない……!
でも………やっぱり怖い…………ッッ!!
頭を下げながら後悔ばかりがグルグルと頭の中を駆け回る。
その時ーー。
「気にしないよーーー!!!」
静寂を切り裂くように一人の男性が叫んだ。
「………ぇ……?」
ステージから一番前のところに声の主はいた。その人は以前、全財産をつぎ込むと言っていたファンだった。
「僕は人見知りな…ッ!かりんたんでも大好きだ!!
生きるのが辛かった時、君の曲に励まされたんだ!!
『そんな事』で僕は君を嫌いになったりしない!!」
男が叫び終わると、堰を切ったように他のファンも一斉に叫んだ。
「俺も愛してるぞーーー!!」
「私もかりんちゃんの事を嫌いになったりしないよーーー!!」
次々と湧き上がる声援に、星宮は思わず嗚咽の声を漏らしてしまう。
「……ぁ…あぁ…………ッ!!」
「俺は君が……!!」
「かりんちゃんの事…!!」
「「「「「大好きだァァァアアァァァァアアア!!!」」」」」
観客達の声に当てられ、星宮は膝から崩れ落ちて泣き出してしまった。
観客達の声援はそれから10分以上も続き、星宮もその間ずっと泣き崩れていた。
途中、涙のせいでまたもや崩れたメイクをその場で直したりする場面もあり、その姿に観客達は笑って和んでいた。
観客席から「大丈夫ーー?」と心配する声が上がる。
「うん、……もう大丈夫。ありがとう。
…………私…もう少しだけ頑張ってみる。
……あんなにアイドルとしてステージに立つのが苦しかったのに…今は……少しも苦しく無い。
……きっと、皆んなが『私』を受け入れてくれたお陰だと思う……。
………ありがとうね。」
感謝の言葉を受け取った観客達はまたもや盛り上がると、その盛り上がりに乗って星宮が叫ぶ。
「……っそれじゃあ話はこれでお終い!!精一杯歌うから皆んな楽しんでね!!
一曲目はこの曲だよ!
『 Stargazer』!!!」
曲が流れ始め、星宮がステップを刻み始める。
ウオォォォォォォッッッッッ!!
観客達のボルテージも最高潮になり、それに呼応する様に星宮も精一杯息を吸い、歌をーー。
ドオォォォォォォンッッッ!!
盛大な音と共に、星宮のすぐそばに火柱が立ち上がる。
「……ぇ………?」
火柱は次第に消えていき、火柱の中心部分だった所から赤髪の男が現れた。
星宮や、観客達の視線がその男に一身に集まる中、男は辺りをキョロキョロと見回し、星宮に視線が行くとツカツカと近づいて来た。
「貸せ。」
端的にそれだけ言うと星宮の持っていたマイクを奪い取る。
「あーー、あーー。聞こえとるなハゲ共。」
いきなり暴言を吐いた男は次に衝撃な言葉を持って自己紹介をした。
「俺たちはテロリストだ。」
ザワッッ!と会場全体がどよめく。
「この会場は占拠した。変な行動すんなよ。死ぬのが早くなるぜ?」
男はそう言うと歪な笑顔を覗かせ、その名を告げる。
「俺たちの名は『フィーネ』。終わりを冠する者の名だ。」
本ッッッッッッッ当に申し訳ございませんッッッッッッッッ!!
一カ月もの間更新できませんでした。
実は今回の内容を三週間前に完成出来ていたのですが、間違えてデータを保存では無く消去してしまい、書き直していました。
今回の分量はいつもより多く、書き直しともなるとやる気が出ず、日常生活が忙しい事も相まって中々更新が出来ませんでした。
また連載を再開していきますので、また読んでくださるとありがたいです。
本当に申し訳ございませんでした!!




