白色光で笑っている
街中を歩けば
様々な人間が居て
辿り着かないような場所に
立っていたりする
誠実さを
纏い過ぎている柔らかな人は
太陽を武器に戦い
諸悪の根源と言える人は
太陽の光を利用して隠れる
薄膜の干渉
薄っぺらな人間には
それ以上も以下も無い
上と下に分かれて
徐々に先細る
どんな色かなんて
気にするだけ無駄だ
丁寧に現実を描いて
現象を物事として受け取り
忘れた頃に
片付けられる物だから
結局は
裏も表もあって
塊になっている
何往復目かなんて
安全地帯で見なければ
誰も見ない
熱くなった感情は
密になって重なり合う
消えた物は
何だったのか
考えても
何も出てきやしない
今さら考えても
何も出てきやしない
あの人とは合うから
丁度良い色になる
角度を変えた所で
決まったリズムになって
好きな形に
整えられて行くのだ
此方側のラインと
向こう側のラインを
気にすることはあっても
真ん中で起こる物事に
一喜一憂しているだけの人生
薄膜の干渉
薄っぺらな人間には
それ以上も以下も無い
公園の子供が吹いた
あのシャボン玉は
風に乗って虹色になって
消去されるまで遊んでいた
夏の日に集まる蜻蛉の目玉に
それはどう映ったか
結局は
邪魔な物だろうか
質の違う物が飛び交っている
交互に何かを伝える
何も思わない者には
虫と玩具にしか見えない
そう見えた方が良いのか
それすら問わない
熱くなった感情は
密になって重なり合う
存在した物は
何だったのか
考えていたら
何かがあるような気がした
確実に
何かがあるような気がした
波風なんて
気にしなくても良い
けれど実在することは
理解しておくべきだ
自分の中にもある
あのどうしようも無い部分に
触れているかもしれないからだ
深く触れなくて良い
その時に自らが反射している
意味のわからない物は
誰にどう映っているのか
そんなことを考えていては
眠れなくなってしまうよ
熱くなった感情は
密になって重なり合う
消えた物は
何だったのか
考えても
何も出てきやしない
今さら考えても
何も出てきやしない
熱くなった感情は
密になって重なり合う
存在した物は
何だったのか
考えていたら
何かがあるような気がした
確実に
何かがあるような気がした
熱くなった感情は
密になって重なり合う
無くなった物は
無くなった物だ
忘れ捨て去る
何も無かったと思い込む
変質していき
何も無かったと
書き写される
それを見て笑っては
安堵しているのだ