おまけ1.絵里利と結二の反省文
二人が騒ぎを起こして、反省文を書いてきたのだが。ちなみにこれは、掃除のときに東堂さんから聞いた話だ。
東堂 絵里利の場合
この度、私は学校の備品を破損させてしまいました。普段から気を引き締めて、行動していなかったことの表れだと反省しております。これからは、仲介校生として規律正しく生活し二度とこの様なことを起こさないよう注意していきます。
東堂さんの反省文は、普通だ。これならば、受理されて教師の信用も取り戻していけるかもしれない。
問題は古月さんである。
古月 結二の場合
一件としては全て東堂 絵里利の責任とし、自分は一切関わりのないことだと存じております。それでも、私共に非があるというのであれば、控訴を……。
「ユニちゃん!? 何、書いていんの!? ふざけてるってレベルじゃないよね!?」
「冗談だって……」
そう言って古月さんは、別の原稿用紙を取り出したと言う。このまま提出したら……恐ろしくて考える気にもならない。
古月 結二の場合2
この一件については、私の傍若無人な行動により、多くの教師や生徒に迷惑をおかけしました。そのお詫びとして、破損したものを買い換え、さらに学校の補修工事を無償で行いましょう。
もう反省文とは言わない。ただの金の暴力である……。
彼女は再提出するよう、こっぴどく叱られたようだ……良かった。




