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RPG〜弐
「…なんも起こらないな」
あんなにビビっていた龍己は最早つまらなそうな顔をしている。
「なぁんだビビリ損ってやつだな!」
「おう!違うと思う!」
1通り笑ったとこで龍己がため息をついた。
「それ、お前にやる」
首の後ろに手を置いて頭を回しながらだるそうに龍己
「は?まじで?」
…ラッキー。
丁度暇だったし、暇つぶしにでもなるだろ。
「…さんきゅ」
そのタイミングで1時間目終了のチャイムがなり、俺らは教室に向かった。
入るなり怒られたのは言うまでもない。
そのあいだ俺は、ずっとゲームの事を考えた。