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月光PRINCE  作者: 紅い雪
5/10

RPG〜弐

「…なんも起こらないな」


あんなにビビっていた龍己は最早つまらなそうな顔をしている。


「なぁんだビビリ損ってやつだな!」


「おう!違うと思う!」


1通り笑ったとこで龍己がため息をついた。


「それ、お前にやる」


首の後ろに手を置いて頭を回しながらだるそうに龍己


「は?まじで?」


…ラッキー。


丁度暇だったし、暇つぶしにでもなるだろ。


「…さんきゅ」


そのタイミングで1時間目終了のチャイムがなり、俺らは教室に向かった。


入るなり怒られたのは言うまでもない。


そのあいだ俺は、ずっとゲームの事を考えた。

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