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男子高校生の日常ⅱ
目が覚めるとそこにはいつもの光景が広がっていた。
クリーム色の壁にカーテンから漏れる光。
なんだろ…不思議な気分だ。
いつもの光景なのに、頭がついていけないみたいに変になる。
なんの夢を見ていたっけ?
そう思い部屋を見渡すとふと目覚まし時計が目に入った。
長い針は12をさしている。
因みに短い針は2時をさしていた。
一瞬焦ったが、昼の2時にしては弱い光にすぐさま察した。
「…壊れた…」
正確な時間を知ろうと携帯を見る。
「……うそん!」
時計は8時過ぎ。
残り25分で学校につかなければならない。