人物紹介
ネタバレがあります。「街と三人」まで読んでいる人に閲覧を推奨します。
~召喚者~
主人公 アイン (高橋一馬)
VRMMO possibility world online(PWO)の廃人プレーヤー。ギルド「悪役万歳!」のギルドマスター。
種族は魔人種、生産活動の一切ができない代わりに非常に魔力が高く、肉体も割と強いレア種族。容姿は黒髪金眼、目の色を変更しているだけである。
PWOは白の神と黒の神の二つの陣営に分かれて対抗する設定となっている。アインは黒の神陣営に属しており、その中でもトッププレイヤーとして有名であった。ノリノリで悪役を演じ、雰囲気重視のRPをしている。しかし、魔術関係の技能はゲーム内でも突出している。本人が「魔術は浪漫だ!」と思っているためそこに力を注いでいるのである。口癖で「~ね」とよく言うのだが、割とうざがられている。
中の人は現在28歳無職、詐欺にあいかけた経験があるので若干人間不信の気がある。
二つ名 「魔術バカ」、「魔術王」、「わるもののボス」
異世界の英雄 グランディル・セルゲイウス
世界を脅かした魔獣との戦争で活躍し、“魔獣の王”と呼ばれる存在を単身で討伐した本物の英雄。
種族は人間、年齢は35歳。武術の達人。身体強化魔法の達人でもある。メイン武器は大剣で、超回復の異能を持つ。容姿は藍色の髪に黒目。軽く天パ、獄中生活で髪が伸びている。
天涯孤独の身の上で、恋人の類もいなかった。世のため人のためにと戦ってきたが、あまりにも強すぎたため国から恐れられ、無実の罪で投獄された。口下手で、周囲と打ち解けるタイプではなかった。今は周りを省みなかったことを反省している。
二つ名 「不死身」、「戦鬼」、「破軍」、「超人」、「竜殺し」、「巨人殺し」、etc...
今代の勇者 朝倉優斗
地球世界の高校生。現在高2、茶道部所属。
趣味はギター、特技は家事全般。正義感が強く、困っている人を放っておけない性分である。教育熱心な両親を持ち、様々な習い事をさせられていた。容姿は茶髪に鳶色の瞳
中学の時にいじめが流行っており、いじめられっこ(小太郎)を助けようとするもこれに失敗。優斗の見ていないところで更にいじめがエスカレートしていた。いじめられっ子は最終的に遺書を残して学校の屋上から飛び降り自殺をする。遺書には優斗への感謝が綴られていたが優斗は助けることができなかったことを嘆く。高校は遠くで一人暮らしを始め、そのおかげで家事が得意になった。
~エルディラント公国~
マリエラ・エル・エルディラント
エルディラント公国第三王女。金髪碧眼。王位継承権は五位。
三人の召喚を見届けた王族。本来はその美貌で召喚者を油断させる役目だが、アインとグランディルには通用しなかった。元々の性格は正義感が強く、軽く潔癖症である。謀には向いていない性格だができないわけではない。
ダルクロウム・エル・エルディラント
エルディラント公国国王。金髪碧眼。顏に刻まれた皺が貫録を感じさせる。
召喚を指示した張本人。戦力として勇者を求め、奴隷のようにこき使おうと考えていた。自分の政策や統治に目立ったところがないのがコンプレックス。激情家であり、気に入らないことがあるとすぐに機嫌を損ねる。そのせいか周囲にはイエスマンが多い。
モルス・フォルレン
第二騎士団副団長。灰色の髪に青い瞳。フォルレン伯爵家の次男。
召喚者を謁見の間へ案内し、アインに吹っ飛ばされた男。軍事や武芸に優れ、文官の仕事にも理解があり、貴族としての腹芸もこなす万能っぷりを持つ。とても有能な男であるが、それをほとんど発揮できずに終わった。上昇志向が強く、プライドも高い。
ガルジセア・ウィンブロム
近衛騎士団長。赤髪に銅色の瞳。実力者のみで構成される近衛騎士団の若きリーダー。
騎士団最強の男。個人の武勇に優れるが、軍隊を指揮するのも上手い。情に厚く、誠実な人柄。そのおかげで平民、貴族と問わず人気がある。グランディルに完敗したが、そもそも彼と勝負になった人間はガルジセアただ一人である。勇者召喚反対派の一人。
リセリウス・クセスティル
宮廷魔術師長。白髪頭の老人。研究者。
公国に最も貢献した魔法使い。しかし、その本分は研究者であり、戦闘には向いていない。基本研究にしか興味がなく、勇者召喚には「効率はいい」くらいにしか思っていない。国王が閉じ込められたときも、実は探してさえいなかった。
ジェーン
宿屋“馬の嘶き亭”の女将。恰幅がいい。
面倒見がいいおばちゃん。宿屋の経営は夫と二人でやっている。何人か従業員を雇って、広い宿屋を回している。ちなみに“馬の嘶き亭”の由来は。たくさん旅人が泊まり、預けられた馬の嘶きが聞こえ続けるようにと願ったもの。