合同任務2
この病院は3階建て、入口は東口、西口と二つがあるため、二手に別れて探索することにした。私とマキシム、あとティル……年増女にしよう。年増女と共に西口へ行くになった。残ったショウとアルールくは東口へと別れることとなった。
「怖いですー、マキシムさまー」
相変わらず猫を被ってマキシムに寄り添っている年増女。なぜか私は懐中電灯を持って先に進むこととなった。途中、マキシムを睨みつけると申し訳なさそうに少し頭を下げ、年増女は逆に睨みつけてくるのでしょうがなく進む。
はぁ最悪。
メールで送られた地図を見ながら一部屋一部屋見て行き、分けていた範囲を回り終えたが何もなかったので2階へ向かう。
「異常は、ありません?」
階段を上る途中、年増女がわざとらしく怯えたような震えた声で聞いてくる。
「……ええ、ありませんよ、ティルさん」と嫌そうに答えておいた。
「ですって、もしも出てきたら守ってくれますか? マキシム様」
「あ、ああ。守るぞ」
マキシムの前ではちゃんと猫を被る。私もしょうが無く付き合う。何よりもマキシムがそのことを分かっていないことが厄介だ。私もバラしてしまえばいいんだけど。あとが怖いので言えない。
突如叫び声のようなものが響いた。それに負けないくらいに年増女はかわいらしく叫び、分かりやすいくらいにわざとらしくマキシムに抱きつく。
わざとらしく怯えたふりをしているのをマキシムは本気にしているようで、神妙な顔つきで言ってくる。
「アミ、先に行っててくれ。私は彼女を」
「えー、……分かったわよ」
目に手を当てて泣くふりをしている年増女、そのわざとらしい演技が一瞬止まって睨みつけているのが見えて訂正してしまう。しょうがなく応答して行くことにした。
あぁ、嫌だなあ。私だって怖いんだから。
ある程度歩いて行くと足音が聞こえる。それを追いかけていくと急ぎ足でどこかへ向かうショウの姿が見えた。一緒に居たはずのアル―ルくんの姿はそこには無かった。
「えっとあの子は?」
「追いかけたんだ! 追いかけるから手伝ってくれ!」
さっきとは違いショウが先導しながら3階を進んでいく。
やっぱり男の子はこうじゃないとね。
3階はベッドのばかりの部屋が並んでいた。一つ一つ光を当てて探していくが姿は見つからない。
「3階にアル―ルくんが行ったの?」
「うん、2段階のカースがいきなり現れて。そしたらいきなり斬りかかって。それに驚いたカースが3階に逃げたんだ」
「へえ、アル―ル君って凄い勇敢なんだね」
「アル―ルはいつもそうだ。無茶ばかりして、何も話してくれないんだ。上の階生の人に用があるって言ってたけど」
「良いの? 勝手にそんなこと私に言って」
「あっ、今言ったことは秘密な?」
他愛のないことを話しているといきなり大きな音が響いた。急いで向かうと足音が近づいてくる。懐中電灯を向けると壁を這うように歩く影、目が赤く光っていて、犬のように手足を使って歩いている。
「あれだ! アミ!」
名前を呼ばれて私も剣を出して構える。向こうもこちらに気付いたのか飛びかかってきた。前に居たショウに飛びつき、倒れている所に斬りかかった。だけど刃が通らず弾かれる。
「ダメっ! 利かない」
思わずそう叫んだ直後、後ろからもうひとつ剣下りてきてカースの脇腹に刺さった。それに驚いたカースはショウから離れて逃げていった。それを追いかけようするアル―ルの手をショウは掴んだ。
「アル―ル! 落ちついてくれ!」
「うるさい、僕が倒すんだ」
掴んでいた手をはね退けるとアル―ルくんはそのまま暗い通路の奥へ行ってしまった。私とショウも追いかけるように向かうと途中で銃声が数発響いた。
到着すると他の3人が集まっていた。幽霊はアル―ルが掴まえていて、マキシムは相変わらず年増女に捕まっていた。
「大丈夫だったか、アミ」
「う、うん」
「終わりましたしかえりましょう、マキシム様。止めを自己中な子にさせてあげるなんて、素敵です」
相変わらず年増女はマキシムし見えて無い。ショウの方を見ると呆然としていて、いつもの彼らしくない。さらに見輪ますと既にアル―ルくんはここに居なかった。
「帰ろう、ショウ?」
「え、うん。そうだね、アミ」
声をかけると瞳に輝きを取り戻して返事をしてくれた。
やっぱり、ショックなのかな。
帰るとしっかりと7千Eが振り込まれていた。
次の日、301号室が無くなったことをメールで知らされた。部屋を見に行くと入口にしっかりと錠がかけられていて入れないようになっていた。




