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死後の世界は、ブラック企業でした  作者: 未光


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7/7

晩御飯

皆自分の定位置に座った。

黒沢が皆の目を見てアイコンタクトを取る。

そうやって皆でタイミングを合わせていただきますをする。そして今日の晩御飯に手を付ける。

食べながら伏見が先ほどのトランプの話を持ち掛ける。


「そういやこの後のトランプだけさ、トランプで何する?」


それを聞いた塩谷の手が止まる。それに気づいた。黒沢が塩谷に尋ねる


「塩谷も一緒にトランプしよ。さっきリビングに居た塩谷と稲葉以外はもう参加が決定してるんだけど」


塩谷は少し考えてから言った。


「俺も参加する」


それを聞いた滝本が稲葉の方に目をやり言う。


「ねぇねぇ廉も一緒にトランプしよ。そしたら全員で出来るじゃん、ね」


それを聞いた稲葉は少し動揺していた。

それを見ていた中の半数がその行動に驚いていた。稲葉と言ったら感情ゼロのロボ。

人間味のある所など見たことが無かったからだ。


「廉やろうよ」


驚かなかった少数派の伏見が稲葉を誘う。そして衝撃の一言を言った。


「だって廉ゲームとか得意でしょ」

「ちょ、郁哉」


滝本が伏見を止める。

それを聞いた伏見が滝本の方を見て言う。


「あれこれ言っちゃダメなやつだっけ?」


稲葉は動揺していた。

今度は少しどころではなかった。

伏見は稲葉の様子を見て稲葉に謝った。

しかしそれ以外の物はただただ唖然としていた。

あの感情ゼロのロボ稲葉廉が動揺をしている。

そして何よりゲームが得意という。事に酷く驚いていた。

ロボだしそうゆう系が得意そうとかならまだ分かる。

しかしながら伏見は”得意でしょ”と断言をしていたのだ。

となると伏見は稲葉がゲームをやっているのを見て稲葉がゲームを得意だと知ったのであろう。

頭を回転している中。

稲葉の息を整える音が聞こえた。その後稲葉が息を吐くように言った。


「郁哉そんな謝んなくていいよ。逆にありがとう」


伏見はでも…とまだ申し訳なさそうだった。稲葉が続ける。


「僕ゲームが好きなんです。ただゲーム中は仕事中とは少しばかり違うもので変に思われたくなくて…ゲームが好きなことを隠していました。本当はもっと皆さんと仲良くなりたいのですが…。生きているとき完全に仕事とプライベートを分けておりまして…」


稲葉は敬語混じりではあるが俺らに向かって一歩近づいてきてくれた気がした。

稲葉が縮こまっていると塩谷が稲葉に声をかける


「今すぐにとは言わねぇが。もっと俺らに素を見せてくれてもいいんじゃないか?どっちみちこの先ずっと一緒に居るんだろうし。そっちの方が稲葉的にも楽だろ。後、お前の事仕事の雰囲気だけでもう変に思われてるんだからこれ以上変とかあったとしてもそんなの慣れだろ」


塩谷の言葉に稲葉は何か皮が剥けたような感じがした。


「それなら塩谷ももっと素出してもいいのではないでしょうか?」

「は?俺は結構素で居るんだが?」


それを聞いていた皆が笑った。


「素かも知れないが塩谷一人時間が多いからな。もっと私らと一緒に遊んだりしおうよ」

「朝倉の言う通りだぞ。素で居ることもいいかも知れないが、この暮らしに適合していくのも大事なんじゃないか」


朝倉と真田が塩谷をからかう。塩谷は頭を掻きため息をついてから言った。


「まぁとりあえずこの後のトランプは全員参加でいいな」


最後稲葉を見て言った。

稲葉は微笑みながら頷いた。

皆も頷いたりと賛成の意を見せた。そして伏見が仕切りだす。


「なんやかんやいい方向に言って何よりこれもあれも俺のおかげだな」

「それはそうだけど…」


滝本が伏見に反論する。そこで榊原が手を挙げる


「ちょっと質問良いかな?」


伏見は榊原を指さし何?と聞いた


「伏見と滝本は稲葉のゲームの事いつ知ったの?」

「あぁ~あれはね」


そう言ってから語り始めた




――そうあれは和希と夜中遊んでいた日の事

時間も時間だったのでそろそろ寝ることにした。

部屋を出ると一つの部屋から光が漏れていた。

その部屋の主人が稲葉だったのだ。

二人は興味が沸き、突撃作戦に出た。稲葉の部屋のドアを思いっきり開いた。そして夜だったためあまり大きな声では無い声で「稲葉何してんの?」と問いかけた。

そこに居たのはヘットフォンをしてゲームコントローラーに手をかけこちらを驚いて見つめる稲葉廉が居た。そこに居る皆が驚き誰も何も発しなかった。最初に口を開いたのは稲葉だった。

しかし稲葉が発する言葉は文章として成り立っていなかった。「えっと…これは」と繰り返し言い訳一生懸命探していた。そこで今度は滝本が口を開いた。


「稲葉ゲームやってたの。自分らもさっきまで一緒にゲームやってたんだ。よかったら一緒にやる?」


そしたら稲葉は少し戸惑っていたがすぐに微笑みながら頷いた。これが深夜テンションと言うものだろう。先ほどまで襲ってきていた眠気が一気にどっかに行きその日三人はは朝までゲームしていた――




「もしかしてあの時滝本と伏見がやけに元気が無いし、稲葉はいつもよりスピードが遅かった気がしてたし」


塩谷は一人で納得していた。

滝本が付け加える。


「この時に廉がゲームが強いって知ったんだ自分ら一回も廉に勝てなかったんだよ。あ、ちなみに廉って呼ぶようになったのもこの時から」

「そういやいつの間に稲葉呼びから廉呼びに変わってたよね,、そこの二人は」


北条も納得したように言った。

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