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プレイヤーキルは現実より軽い5
すぐに街が見えてきた。
まだ、黒狐に乗ってから3分しか経ってないのに。
「そろそろ減速して。降りるから」
黒狐に指示すると、ゆっくりと減速していき、やがて足を止める。
「賢いねー。人の言うことが聞けるという意味で」
そう言いながら、黒狐の頭を撫でる。
自分の意思に従順なタイプと、人の指示に従順なタイプがいる中でこの子は後者だった。
「お前に名前をつけてあげようかな」
黒狐、ブラックフォックス、BX、フォクシーJAPAN、ブラックサンダー……これお菓子か。
腕を組みながら、悩む。
黒から連想するもの───────。
「夜、今日から君はヨルだ」
すると、呼応するようにヨルは吠える。
ヨルはマキナに顔を擦り合わせる。
「お、嬉しいのかヨル。可愛いヤツめ!」
マキナは、ヨルの頭をこれでもかと撫で回す。
正直、人間以外でここまで意思疎通ができるとなると、驚きが隠せない。
誰でも1度はペットと話してみたい、動物と話せるようになりたいと考えたことはあるのではないだろうか。
それが今現実に、いや、仮想世界で叶う世の中になったなー。
次は11時に出すよ




