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制御
常識的な行動が出来ない。
───────いや、これが正解だ。
違う。
これは正しくない。
引き下がるべきなんだ。
───────私は間違えてなどいない。
いや、間違えてる。
人の約束の穴を着くような子どもみたいな事をしてる。
これは正しさとは、逸れている。
───────それでも、勝った。
違う。
違う。
違う。
違う。
───────私は、自分の力を否定されたくないただのガキなんだよ。
黙れ。
「私は、何をしてるんだ。……少し頭を冷やそう」
マキナはログアウトを選択する。
すると、視界が光に包まれる。
目を開くと、いつも見る天井があった。
そして、無価値な五十嵐マキがいる。
「姉さん……姉さん!」
すると、誰かが足音を立てて近づいてくる。
「なーにー?」
扉を開け、顔を覗かせる女性。
マキの姉、五十嵐名
「負けた」
「あら、珍しい」
「負けたのに、体が負けを認めてくれなかった」
「怖い? それとも、何か別にある?」
「どうして、私は頭ではわかっても、体がそれとは関係なく動くの……」
名は困った素振りを見せながら、もマキに歩み寄る。
「マキちゃん、ゆっくりでいいから。ゆっくり、変えていこうね」
「うん」




