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デュエル4
今となっては正直、タイラントを使うのはもう少しあとでも良かったとは思う。
だが、使ってしまった以上、このまま戦うしかない。
なら、出来ることは1つ。
マキナは恐れず、突き進む。
ユアの間合いに入り、槍とハルヴァードにも臆せず進み続ける。
「んっ!」
突きつけられた槍が胸に受けても尚、進み続ける。
槍が刺さっても動き、貫通する。
「嘘……でしょ」
マキナはユアの手を掴んだ。
ユアは驚きこそしたが、瞬時に我に返り手を離そうともがく。
強く握り、ゆっくりと歩み寄る。
その間も、もう一人のユアからの攻撃は止まない。
背で受け、耐え続ける。
どれだけHPが削られようが、絶対に離すな。
ここで離したら、もう近づける手段が無い。
ゆっくりだ。
ゆっくり動け。
でないと、HPの減りが早くなる。
マキナは、ユアの胸元に軽く手を押し当てる。
「終わりだ」
「そうだねー、ありがとう」
次の瞬間、衝撃が走る。
HPが一気にレッドラインに入り、視界に敗北の文字が映された。
視界をゆっくりしたに向けると、腹部にダガーナイフが刺さっていた。




