プレイヤーキルは現実より軽い15
後退しながらも、魔法使いの4人は杖を構える。
「構えなんて、ただの隙」
潰れた。
マキナの速度はその場にいたすべての認識を置き去りにし、マキナが魔法使いの頭部を殴りつぶしたという結果だけが認識される。
マキナは残りの二人に詰め寄っていく。
歩きながら、魔法使いの頭部から不知火を抜き、鞘に納める。
震えた声で呟く。
「モンスターなんてレベルじゃない。────バケモンだ」
「────死ね」
マキナが姿勢を落とし、脱力させる。
「ストップ! ストップ!」
一人の少女がマキナの攻撃を遮るように前に出る。
青い髪。
白のケープ。
そして左手には、大きな青色の美しい槍を抱えていた。
「あぁ?」
苛立ちながらも、体を起こす。
「だ、団長!」
と、魔法使いは言葉を漏らす。
「ごめん、うちの連中が迷惑かけたみたいで」
どうやら、ようやく話が通じそうな相手と会えたみたいだ。
「いや、別に。始末するから」
「いや勘弁して。ほんとに」
「どうして」
「いや、こっちの都合なんだけど、あまりギルドメンバーがやられすぎると、評判悪くなるし」
「で?」
「やめてもらえると、ありがたいなーなんて。それがダメなら私と決闘して」
「それ、何の意味もない」
「いや、あるよ。ギルドリーダーを倒すと、所属プレイヤーの合計コインの3割がもらえるから」
デメリットはない。
現に暴れてる理由も、ただの憂さ晴らしに過ぎない。
故に断る理由もない。
「よし、受けよう」




