16/24
プレイヤーキルは現実より軽い12
断末魔の中で淡々と、指を折っていく。
そして、折る指が無くなる。
マキナは、双剣使いの口を開かせ、手を入れる。
何かを察した双剣使いは、青ざめていた顔から色が無くなる。
次の瞬間、マキナは双剣使いの口を引き裂いた。
音を立て肉が千切れ、言葉にならない叫びが辺りに響かせる。
そして、動かなくなった。
ウィンドが開き、アイテム選択画面が表示される。
後ろを見ると、剣士は固定ダメージで死んでいた。
視界が元に戻る。
だが、ヨルは既にオブジェクトとしていられる時間を過ぎて消滅しており、残ったのは喪失感だけだった。
「ああああああああああああああああああああああああ!!」
急に込み上げてくる熱く、全てを焼き尽くすような怒りが体を支配していく。
そこからは記憶が無かった。
我に返ると、割られた頭部、散乱する臓器、血塗られた自分の手が目に映る。
途切れ途切れの記憶に混乱しながらも、街へ走り出す。
リポップするワーウルフ、ゴブリン。
「道を開けろ!」
不知火を抜き、それぞれの首を切り落とす。
首だけなくなり、体だけ独り歩きする2体。
数歩歩いたところで力無く倒れる。




