プレイヤーキルは現実より軽い10
それを目の当たりにした他の二人は、動かずただその光景を見ていた。
「クッソ! おいアッシュ! 俺にバフをかけろ!」
「わか────」
次の瞬間、魔法使いは頭部を潰された。
「はぁ?」
唖然とする剣士。
だが、魔法使いの頭をすり潰すようにマキナは手を地に捩じりつける。
視認できなかった。
それよりも先にマキナが、魔法使いへ接近していた事に反応できなかった。
「この、バケモンが!」
剣士が剣を振り下ろす。
だが、マキナは鞘を使い、片手でそれを受け止めた。
「いや、バケモンにも程度ってもんがあるだろうが!」
「話にならないくらい、弱い」
マキナは、鞘で剣を押し返す。
「まだだ!」
剣士がすぐさま、振りかざす。
だが、その剣がマキナに届くことは無かった。
ゴトッと、大きなものが草の上に落ちた。
大きな剣を握った腕がそこにあった。
「スキル────《氷華》」
マキナがそう唱えると、剣士は下半身が氷漬けになり、動けなくなる。
マキナは剣士に近づき、鞘から刀を抜く。
「殺るなら、早く殺れ」
刃が剣士の頬へ沈んでいく。
剣士は痛みに抗うかのように大きな声をあげる。
だが、マキナは耳を傾けることもせず、剣士の頬を刀で少しずつ削いでいく。




