表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレっ娘シリーズ1「気の強いいじめられっ子、日向(ひなた)あきら」  作者: オレッ娘、強い女の子好き


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

あきらちゃん6歳、ママがご飯を作ってくれなくなって・・・

日向あきら ~小学一年生の頃~


オレは日向あきら。

小学校に入学したよ。

もう6歳だぜ。


学校はまあまあ楽しい。

友達とサッカーしたり、木登りしたり。

でも、家に帰るのが嫌になった。


ママが変わったんだ。


パパが捕まってから、最初は泣いてばかりだったけど、だんだん笑わなくなって、怒ってばかりになった。

夜遅くまで出かけて、朝起きても

「うるさい、静かにしろ」

って言うだけ。


ご飯? 作ってくれなくなった。

冷蔵庫開けても、空っぽ。

インスタントラーメンすら買ってこねぇ。


オレは腹減って、学校の給食をめっちゃおかわりした。

先生に

「日向さん、今日は5杯目ですよ?」

って驚かれたけど、オレは

「オレ、まだ腹減ってる!」

って言い張った。

給食のおばちゃんも優しくて、こっそり多めに盛ってくれた。

学校がある日はなんとかしのげたよ。


でも、土日とか夏休みとか、休みの日は地獄だった。

朝起きて

「お腹すいた……ママ、ご飯作って」

って言ったら、ママはイライラした顔でオレを見た。


ママ「うるさいわね。あんたもう小学生でしょ? 自分でなんとかしなさいよ」


あきら「でもオレ、まだ6歳だよ……」


ママ「知らないわよ! あんたのせいで私の人生めちゃくちゃなんだから!」


ママはオレのせいだって言うようになった。

パパが人を殺したのも、オレが本当のパパの子じゃなかったからだって。

オレにはよくわかんねぇけど、ママの目が怖い。


ある日、オレがまた「お腹すいた……何か食べたい」って言ったら、ママはニヤッと笑った。


「いいわよ。ついてきなさい」


連れて行かれたのは、近くのスーパー。

夕方の混んでる時間だった。

ママはオレに小さいリュックを背負わせて、囁いた。


「いい? あんた、あそこのパンコーナーに行って、好きなだけ取ってきなさい。

でも、バレないように。ポケットに隠すのよ。監視カメラの死角はここだから……」


オレはびっくりして、固まった。


「え……勝手に取っちゃうの? ダメだよ、そんなの……」


ママはオレの腕を強くつかんで、睨んだ。


「黙ってやりなさい! あんたが腹減ったって言うから連れてきてやってるんでしょ? 捕まっても知らないわよ。自分で責任取りなさい」


オレは震えながら、パンコーナーに行った。

手が震えて、パンをリュックに滑り込ませる。

心臓がバクバク鳴ってる。

周りのおばさんがチラッと見て、オレは慌てて目を逸らした。


なんとか取って、外に出たら、ママが待ってた。


「よくやったわね。あんた、意外と度胸あるじゃない」


その日から、それが日常になった。

コンビニ、スーパー、時にはドラッグストア。

おにぎり、パン、カップ麺、チョコ……オレはママに言われた通りに、こっそり盗むようになった。


学校では普通に友達と遊んで、給食をおかわりして、先生に褒められて。

でも、家に帰ると、盗ってきた食べ物をママと分けて食べる。

ママは「上手になったわね」って笑うけど、オレは笑えなかった。


オレは思う。オレ、悪い子になったのかな。

でも、腹減ったら仕方ねぇだろ。

パパがいた頃は、毎日温かいご飯があって、パパが「オレの娘は世界一だ」って言ってくれたのに。


いつか、オレは強くなって、ママを助けられるようになる。

いや、ママなんか頼らない。

オレ一人で生きてく。


オレは日向あきら。まだ6歳だけど、もう誰もオレを甘く見るなよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ