夜攫星図
今夜は誰にも見つからない場所まで行こうよ
星が瞬いて私たちの嘘を許してくれる
…ねぇほんとは君の声が聞きたかっただけ…
靴音が夜を裂いて街灯が私を試す
誰かの正しさより君の曖昧さが欲しい
追い風よりも逆風が好き
だって君に向かって走れるから
何億回の鼓動の中で
一度だけ “本音”が跳ねた
煙る夜空に君の名前を描いたら
小さな星の軌跡がそれを奪っていった
月は私たちのことを見て見ぬふりしてるのね
あぁこのまま世界が止まったらいいのに
昨日の嘘も今日の秘密も全部君に預けたい