楽に生きる方法
昔、諸事情で書いた、『大河の一滴』(著者・五木寛之)の本の紹介文です。
捨てるのも忍びなく、ここに載せることにしました。
私は常日頃、自分は幸せになりたいと思って生きていた。
周りを見渡せば、誰もがみんな幸せそうであり、なにより生きることを楽しんでいるようにさえ思える。
そんな時、この本に出会った。
この本は、いきなり夢のないことを教えてくれる。
「人が生きるということは苦しみの連続なのだ」、と。
腑に落ちる自分がいた。これまでの人生観を根底からひっくり返された。
幸せになりたいなどと、夢をみてはいけない。
「人生とは苦しみの連続なのだと、覚悟するところから出直す必要があったのだ」。そう、この本は、生きる厳しさに対して心するよう忠告している。
しかし、なにも落胆することはない。
この本は楽に生きる術を教えてくれる。この本に、私の見習いたい生き方がある。
「世の中は時に澄み、時に濁る。いわば川の流れと同じようなものだ。幸いにも水が澄んだら自分の大切なものや顔を洗えばよい。そして、たとえ水が濁ったとしても、怒り悲しむ必要はない。自分の汚れた足を洗えばよい」、と。
この本は、生き辛い私を少し楽にしてくれる。
だから、私は明日も不器用なりに生きてみる。
少しだけ、肩の力を抜いて。
読んでくださって、ありがとうございました。
連載中のやつをほったらかしにして、なにを投稿しているんだろう。人生で一番、人生のことを考えてました。
(文字制限があったため、「」内の文章は本文をそのまま引用したものではなく、少し変えています。)