初めての長編完結
二〇二五年三月五日、初の長編小説「ラスボスと空想好きのユア」が完結!
構想開始から三年……ウェブに載せるにあたって流れを変えたり、加筆したりと紆余曲折あった。
三年前に始めた時は自分用に書いてて、今回みたいな小説式じゃなくて脚本式だったんだよね。
「〇〇(キャラ名):(台詞)」って感じで。
自分用はそれで良かったけど、完結させた時に「せっかく書けたんだし誰かに見てもらいたい」って気持ちが強くなった。
そしたら、「長編を脚本形式で投稿するのは小説としてどうなの? そもそも、小説じゃなくて戯曲では?」と色々考えた末、一から直すことにした。内容共々。
ストーリーは完結させてるからネタに困ることは無かった。
でも、小説として動作やキャラの心情を説明する地の文に苦労した。いかに「わかりやすく」もそうだけど、一つの文が長いと読む側が疲れるって言うからね。
あと、書いているとキャラの台詞が続き過ぎてしまう。それじゃあ脚本形式と変わりない……。いや、脚本形式が続いたからこそだ。
それと、書きながら「ここ、変えた方がいいかも」って箇所も多々出て来た。
「ラスボスと空想好きのユア」(以下:ラスユア)は人間関係のゴタゴタがあるし、あまり昼ドラみたいにドロドロしてても敬遠される。
それでも、第一章のフィトラグス加入時のゴタゴタは外せなかったけど……。
あと、ユアが暗い過去を持っていて、脚本形式では辛さのあまり起こす行為に規制が掛かりそうなので廃止した。
そうでなくても、リアルに暗いことが多いご時世だしね……。
弁当屋と図書館で働く第一章はほぼ変更なしだけど、第二章以降はけっこう変えた。
本来ラスユアは第四章までの予定だったけど、もう少し掘り下げたい部分や、やりたいことが出て来たからだ。
加筆して良かったのは、リアリティアに来たディンフルが変身したことかな。
知名度のあるゲームのキャラなので、町を歩いていたら「クオリティの高いコスプレイヤー」として注目を集めるため、リアリティアの住人になる能力を与えてみた。
新しい姿をイラストにするのも楽しみだ。(わくわく)
脚本形式ではそのままの姿で歩き続けたり、ユアの学校へ抗議したり卒業式に参列していた。
「何だ、あのコスプレ父兄?」って思われたに違いない。
見返してて「大丈夫か……?」って思った。自分で書いたものに自分で疑問をぶつけるのも何だけど。
投稿する前に「最初は読んでもらえないことが多い」って意見を見つけ、「書きたいもの書いてるから、合わない人もいるだろう」と、ほとんどダメ元でアップした。
Xから見に来てくれた人がいて、褒めて下さったり指摘も頂いたりした。
そして第三章を投稿した辺りから感想がつき始めて、ブクマも増えて行った。星も五つ、ついた。
「面白いって思ってくれる人がいるんだ」と、少しだけ自信になった。
一人で考えて書いて、手直ししてると気付かないことってあるから、指摘には心から感謝です。
時々自分でも「あそこ、あのままで良いのか……?」って思い出して、急いで更新するんだけど、直すまでに色んな人に既に見られてると思うと、恥ずかしくなる……。
セルフチェックはしてるけど、今後もそういうことがあるかもしれない。いや、あるでしょう。もう予言出来る。
脚本形式をやってたら、頭の中でキャラクターが勝手に喋ってくれる現象が起こるようになった。
「このキャラは次はどういう行動に出るんだろう?」とか思うと、すぐに頭の中のキャラが動いてくれる。
それは助かるけど、前に何が起きたのか忘れて書いていると「あれ? このキャラってこんな言動したっけ?」と矛盾に襲われる。そして、情緒不安定なキャラに仕上がる。「矛盾させてごめん」と何度謝ったことか。
気が付いたらすぐに修正するけど、上げた後だと鳥肌が立つ。
それを考えたら、一度、完結させてて良かったって思う。
三年前は生まれたばかりのオリキャラをとにかく動かすことしか頭に無かったし、早く形にしたくてコンプラに引っ掛かるような内容も平気で書いてたからな……。
脚本形式がクッションになってくれたから、考えて書き直すことが出来た。
ただ、最初より要素を詰め込み過ぎた気がする。元々四章までだったのが五章まで伸びたからね……。
それと、小説投稿サイトに更新の機能があって、本当に良かった。
投稿前に二度ほど手直しするんだけど、上げてからしばらくすると誤字を見つけたり、「何だこりゃ……?」って感覚に襲われた。
もし書籍化するとしたら編集者さんがついてくれるけども、そうでない場合は全部セルフチェックしないといけない。更新の機能が無かったら、投稿サイトには上げてなかったかもね。
約一年掛かったけど、小説形式も完結出来て良かった。
でも、本番はここからだ。
おかしい部分を見つけたらその都度更新していくし、もし機会があれば挿絵も描いてみたいと思う。(画力低いけど)
更新してもブクマやいいねが伸びなかったら、根本的な問題だろうな。
ウェブ小説も、脚本形式でない長編も初めてだから、内容だとか文章力だとか「ウェブ小説に求められていない書き方をしているんだな」って。
上でも書いたように、最初は読んでもらえないことが多いから、それは受け入れるしかない。しっかり宣伝と更新をしていこう。
他にも書きたい話はたくさんあるし、伸びなければ次に行こう。
改めて、「ラスボスと空想好きのユア」へいいね、リポストして下さった方、読んで下さった方、ありがとうございました! 次回作も執筆中です!