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ブティック経営ゲーム その3

「GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ」の話です。

 ある年、ゲームの個人的三種の神器を生み出したメーカーのダイレクト配信番組で、それは突然来た。

 三種の一つであるファッションゲームの新作トレーラーが流れたのだ。


 大好きなものの新情報はやっぱりテンションが上がる。

 三作目はファッションコーデだけでなく、お客さんの髪型を変えられたり、メイクも出来るし、服も作れるらしく、楽しみが広がる。

 発売は発表から三ヶ月後。前作の一年ほど待たなくて済んだ。


 入手した後も、当時の気持ちを味わうためにそのトレーラーを何度も見返した。

 ただ、振り返る時は当時司会をしていた元社長のアナウンス(「次はファッションゲームの最新作です」的な)も必ず聞いている。今では、もう新しい声を聞けないので……。



 紆余曲折の三ヶ月を経て、入手。

 すぐに案内役の女の子が気に入った。この子、可愛い!

 トレーラーにも出てたけど、進めて行くうちに良い子だとわかって来た。見た目も良し!


 嬉しいことに、店長ちゃん(自分のアバター)と案内役の子、目の形が一緒だった。

 髪型と口の形を揃えて、色違いの服を着せて、髪の色も対にして、双子コーデで一緒に写真撮ったなぁ。

 双子コーデ? いや、「2Pカラー」って言った方がいいかな?


 あちらは赤い服・金髪・薄いピンクメッシュに対して、こちらは青い服・同じ髪型で銀髪・水色メッシュにしてたわ。

 好きな子との2ショット撮影は、今でも良い思い出だ。


 肝心のゲームだけど、服を展示会で買って店で売るシステムは前作、前々作と一緒なのですぐに出来た。

 チュートリアルから調子に乗って「私を誰だと思ってるの!」と心の中でドヤっていた。シリーズを二作もやっていると、そうなってしまう。


 店内BGMは前作より増えて、ジャンル(ガーリー、ポップ、ロック等)に合わせた曲調になっている。

 店の雰囲気に合わせられるのは良かった。特に、初めから設定されていたガーリーの曲は、当時を思い出すぐらいよく聞いた。


 と言うのも、当時はしばらく家でゆっくり出来た。

 前作みたいに他に欲しいゲームも無かったし、発売時期が重なっているものもなかったので、ファッションゲーム一筋で出来た。

 強いて言うなら、別メーカー様の超有名RPGゲームシリーズ最新作(当時は未発売)のあるキャラにハマってたぐらい。これも別枠で書くかも?



 今回は服を売る以外にも美容師、メイクアップアーティスト、デザイナー、モデルなど色んな要素が増えている。

 当時思ったのは、「美容師もメイクも、店長ちゃん(アバター)にやらせていいのか?」ってこと。

 現実的な話になるけど、美容師もメイクアーティストも資格がいるよね? 恐らく無資格の店長ちゃんが美容師さん差し置いてハサミを握ったり、お客さんをメイクしたりして「大丈夫か?!」って思った。

 ゲームの中だからいいけど……。

 次作の四作目では、ちゃんと専門の店員さんがハサミ握ったり、メイクしたりして直されてたね。


 美容師はお客さんの話を聞いて、詳しい注文内容を聞き出さなきゃいけないんだけど、難しい時がある。ダメな時は、ヒントを一つも得られない……。提供した後はやり直しが聞かないから、気を付けないと。

 明らかにセレブコーデの大人っぽい人が、真横にツインの三つ編み(いわゆるエビフライヘア)にして帰って行った時は「それでいいのか?!」って心配になった。本人がしたいならいいけども。


 メイクは、人によって似合う似合わないの差が大きかったな。

 明らかにケバい仕上がりなのに喜んで帰って行く人や、色黒の人が色白の人の写真を持って来て「この人と同じメイクにして下さい」って注文して来て、昔いたヤマンバギャルみたいな出来になったり。

 それでも喜んでくれたけど……、まぁ、ゲームだしいっか。


 デザイナーはイベントの時や自身の創作の時しか触ってないかな。創作と言っても、当時は二次創作。

 版権キャラに近い服を作れるからデザイナーは便利だった。


 モデルは、三作目で一番お世話になっている機能。

 上でも書いたように、版権キャラを作ってこの機能で撮影していた。

 四作目が出た後も、服装や髪型を版権キャラに似せて写真に撮るのにハマっていたから、三作目は一番触っていたかな。

 某女児向け魔法少女アニメのキャラも作ったけど、何人か自信がある。


 オリキャラを作る時も重宝した。ユア達五人は自分で衣装を考えたけど、あとの人達は基本このファッションゲームを参考にしている。

 全部まんまじゃなくて、色の組み合わせとかデザインの良し悪しとかを試行錯誤した。

 なので、三作目は本当にお世話になっている。商品の多さは四作目の方が多いけど、モデリングは三作目が一番好きかな。


 コンテストは前二作のような競い合うものではなく、ショーみたいになった。個人的にはこっちの方が好き。

 ストーリーを進めていた時は、案内役の子とその友達を好きなだけアレンジ出来ていたのが楽しかったな。



 今作ではヘアやメイクなどに使う色は、自分で集めなければいけない。

 この色探しは、初めは意味がわからなかった。途中からコツを掴めて来て、進めていくと順調に手に入るようになっていた。

 それまでが大変だった。色をくれる女の子がいるんだけど、もらえるかどうかは彼女の判定次第。

 最初は何がどうダメなのかわからなかったし、使った写真(色探しにはスクショが必須)の削除も一枚ずつしか出来ないのが面倒だった。

 二作目にはあった一括削除機能が、何故か三作目には廃止されていたのだ。



 あと気になったのは、始めてすぐに執事のキャラに惚れてしまった。

 この時期は、上でも書いたように別メーカーのRPGキャラにハマっており、その執事がだんだんそのキャラに見えて来たからだ。見た目の一部と言い、役割と言い……。

 なので、そのキャラと撮影出来た時、改めて「2ショットは神機能」と思った。


 ただ、翌年の正月……意外な一面が判明し、百年の恋が冷めた。

 何かにハマるのは悪いことじゃないけど、「ヒャッハー!」みたいに叫ぶキャラとは思わなかったから衝撃過ぎて……。



 最後に余談だけど、三作目を買ったばかりの時に夢を見た。

 自分がどこかのショッピングモールに来ていて、そこがファッションゲームの世界とコラボしていた。

 ロリータかガーリーのどっちかは忘れたけど、可愛い系の店へ入って行った。


 そこで、持ち手が金色のチェーンで、イチゴ柄の丸型バックを買った。

 ファッションゲームでも丸型バックは出て来るけど、イチゴ柄のは作中には出なかった。

 デザイナーで作ろうと思ったけど、丸型の型紙が無い。


 本当に欲しくなって現実でも探したけど、よく考えたら自分は荷物が多いからすぐパンパンになると思って、結局諦めたんだよね。丸型ってそこまで大きくないし。

 でも、夢で見たバッグは本当に可愛かった。

 こんな感じで、夢にも出るぐらい三作目にはドハマリした。シリーズ中では一番好き。


 早くも二年後には四作目が出るんだけども、次回に書く。

「ダイレクト配信番組」→ニンテンドーダイレクト

「ファッションゲーム」→ガールズモードシリーズ

「案内役の女の子」→ガルモ3の登場人物のノノちゃん

「別メーカー様の超有名RPGゲームシリーズ最新作」→ファイナルファンタジーXV

「某女児向け魔法少女アニメ」→プリキュア

「案内役の子の友達」→ガルモ3の登場人物のココちゃん

「色をくれる女の子」→ガルモ3の登場人物のアカリちゃん

「執事のキャラ」→ガルモ3の登場人物のギンさん

「別メーカーのRPGキャラ」→ファイナルファンタジーXVのイグニス


以上を指しています。

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