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寄り道

検査が終わってもまだ昼なので寄り道をしようと思った。街の商店街はいつも通り賑わっていた。検査に行く前にオリスから小遣いをもらっていたのでお菓子でも買おうと思っていた。しかし商店街の奥から喧騒が聞こえた目的地はさらにその奥なので素通りしてしまおうと思ったのだが

「テメーが人のモン壊したんだろーが!」

「いやいや悪意はなかったのだ許してくれたまえそれにそれにそんなガラクタよりも良いものをくれてやる」

「テメーにとってガラクタでも俺にとっては必要なもんなんだよ!」

「全くこれだから獣人は」

とまぁ偉そうな太った貴族と虎獣人が揉めていたのだ。というか貴族が虎獣人を煽っているように見えた。

「そもそもテメーがガラクタったもんは今でも使えるアーティファクトなんだよ!没落寸前のくせして獣人に当たんなよゴミが!」

太った貴族が一瞬ムッとしていたが冷静になり

「稼ぎも評判も悪い猫に言われたくないな」

と返した。その瞬間鈍い音と同時に素通りしようとしていた俺の目の前に殴られた貴族が飛んできた。格闘漫画みたいに顔が凹んでいた多分虎獣人に殴られたのだろう。寄り道どころじゃないなこれまぁ飛び火しないようにスルーしようとしたらタイミング悪く

「おい貴様何をやっている」

と衛兵に声を掛けられた面倒くさいことになったな。

「そこの人と虎獣人が揉めてました俺は素通りしようとしたら人が飛んできました」

そういい虎獣人を指差す俺

「本当だな?」

と問い返されたので

「はい今のは虎獣人が手癖が悪いのが原因ですね」

と他人事のように伝えた俺そうしたら

「おめーの目はどこについてんだよ!そもそもそこのバカが………」と怒鳴る怒鳴る、面倒くさくなっていたのを察して衛兵が

「お前はもう行っていいぞ」と衛兵が言う

問題を衛兵に押し付けて寄り道を再開したのだったその際、虎獣人には睨見つけられたが気にしないことにした。お菓子屋でクッキーを買い街に戻るとさっきの喧騒がなかったように賑わっていた。それにしても少し歩くだけで疲れるな、元々在宅勤務だったから運動は全然していなかったのだ。やはり歩くだけでは駄目だな体力を付けないといけないなと自分なりの目標を定めることにし家に帰り今日の出来事を二人に話すことにした。おかえりとヨウ子婆さんは迎えてくれた。

でもオリスがいない。

「オリスなら明日までいないよ私のお使いを頼んでるからね」と少し遅い昼飯を出してくれた。

「そういえば今日お菓子屋でクッキー買って来たよ食べる?」

「そうかいじゃあ後でいただこうかねちょうどうまい紅茶を手に入れたからさ」

と昼飯を楽しみながらギルドでの検査結果を伝えた。

「真司アンタは冒険者になることにしたのかい?」

「そのつもりそして明日から体を鍛えるつもりいまのままじゃ簡単に死んじゃうし」

「そうかい焦らずに一つづつやればいいさ明日から生活に必要な魔法を教えてやる冒険者になるためには書類も必要だ明日取りに行ってくれ」

「ありがとうヨウ子婆さん」

お安い御用さとヨウ子婆さんは言った

まだまだやることがあるがなんとかしようそう思ったのだ明日から体を鍛えヨウ子婆さんから魔法を教わるのだここで基本を作って置きたいと思ったのだ。

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