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【連載停止中】暗殺者奇譚  作者: SORA
暗殺の訓練
8/14

Ⅱ.暗殺の訓練(1)

※前書きが長くなってしまうので省略します

気になる人は前の章読んで下さい

「では、暗殺に関する訓練を開始する!」

「はいっ!」

ここはアダメルの施設内にある練習場。今日からここで暗殺のいろはを習う。

「えーっと、君は戦闘したことあるんだよね。何専門だっけ?」

「刀です。速さが持ち味です。」

「なるほどー。じゃあ私と一緒だ。」

にやりと聖良せら先輩が笑う。嫌な予感がする。

「手合わせしよっか。」

「…………。」

「しよっか、ね?」

「…………はい。」

それからお互い木刀を持ち、向き合う。

「先いいよー。」

言われた通り私は構え、力を込めて走り出した。

「いいね!その歳にしては早いよ!でも………」

と斬りかかった私をひょいと軽い動作で横に避け、避けながらも剣を振る。剣は見事に私の横腹へ吸い込まれていった。

「がっ………。げほっ……。」

「まだまだだね。ここで倒れ込んじゃいけないよ。ほら立って。」

「私は倒れ込んでる訳じゃない。先輩も油断してますよっ!」

近くにいた聖良先輩の足を掴み、自分側へ引っ張った。

「うぇぇ!」

思っていなかった私の行動に聖良先輩も驚き体勢を崩す。その倒れ込んだ身体に剣を振りかぶった。が、カンという木刀がぶつかり合う音がし、私の首には木刀の先が向けられていた。先輩は体勢を崩しながらも動揺で落とした剣を拾い、片手で私の剣を払うと同時に首へと剣を当てたのだった。

「ちょっとびっくりしたけどまだまだだったね。でも見込みはあるね。良かったー。」

「ありがとうございます。でも、自分でももっと改善点が見つかりました。」

「その調子だよ。アドバイスはね……………。」

それから毎日手合わせをして、アドバイスを貰って………というのを繰り返した。その結果、数日後には長時間の手合わせができるようになった。

「もっと身体全体を使って!意識を足の先まで!」

(よく見ろ……もっと先輩の動きを………!)

そしてついに

「バキッ!」

先輩の木刀が私の攻撃によって折れた。

「折れちゃった。でも、君の弱点だった力の強さはちょっと改善したのかもね。これで私の稽古は終わり。次は千影ちかげのとこに行ってね。」

「ありがとうございます。また稽古よろしくお願いします。」

「いいよ。また()()()、ね。」

何故か先輩は少し寂しそうな顔で言った。


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