表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載停止中】暗殺者奇譚  作者: SORA
暗殺者誕生
7/14

番外編(1).散髪

目が覚めて数日後―――

「そういえば髪、ボサボサだね。」

聖良せら先輩に言われふと気づく。

「あ……随分前に切ったばっかで、お風呂も入ってないから…」

「そっかー。じゃあ、洗ってあげるよ。」

「え」

私はそのままお風呂に連れて行かれた。

「ほい、脱いで。」

ぱっぱっと服が取られていく。

「そうれっ!」

バシャーっとお湯を頭からかけられる。そのままゴシゴシと頭を洗われていく。私はされるがまま、じーっと待っていたが、

「なんか懐かしいです。母親にもそうやって洗ってもらったなって思い出しちゃって。」

「そうだね。やっぱ、洗われるっていいよねー。」

そのまま聖良先輩は洗い続け、体も洗い、私の身体はピカピカになった。

「いいじゃーん。そのまま髪も切っちゃお。」

聖良先輩ははさみを持ってくると何も聞かずチョキチョキ切り出した。

「おすすめでいいよね。私、切るの得意だよ。」

嘘か真か分からないが、任せるしかない。私はそのまま目を瞑った。しばらくして、

「出来たよー。」

との声が聞こえたので目を恐る恐る開けてみると、聖良先輩と同じ髪型の、ウルフカットの私がいた。

「どう、気に入った?」

「はい、本当にありがとうございます!」

「良かったー。絶対似合うと思ったんだよね。」

と嬉しそうに聖良先輩が言った。

「お揃いですね。」

と私が言うと

「お揃いだね。」

と笑って返してくれた。

なんだかとっても胸が温かくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ