表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載停止中】暗殺者奇譚  作者: SORA
暗殺者誕生
6/14

Ⅰ.暗殺者誕生(6)

暗殺者の両親を殺された少女、ようは廃病院での組織壊滅作戦から2人の暗殺者、聖良せら千影ちかげに救われる。両親の仇を討つため、陽は暗殺者となることを決意する。

「じゃあ組織に入る記念に私達のことを少しだけ教えてあげよう。」

聖良せらは話し始めた。

「私達が所属するのは『アダムブレイド・メルダー』っていうんだけど、長いから『アダメル』って呼ばれてるよ。」

そこからアダメルは表向きは銀行で裏では依頼された暗殺をこなす暗殺者集団だと聖良は言った。

「アダメルの中にも部隊があってね、主に偵察とかすごい隠密な暗殺は千影ちかげや私がいる夜鴉よがらす隊が行ってるよー。」

他にも依頼によって使われる部隊が違うらしい。

ようがその仇の情報を得るためには夜鷹よたか隊がいいかもね。」

「夜鷹隊?」

「主に公な戦闘とか夜鴉隊じゃあ処理しきれない数の時とかに使われる部隊だよ。君に向いてると思うし、1番情報が入って来やすい。」

「どうやったら夜鷹隊に入れるんですか?」

「ある程度の戦闘能力があればどこでも入れるよー。まあ決めるのは自分自身だし。」

「なるほど…………。」 

「あ、でもどの部隊に入るにしろしばらくは私達と一緒に任務を受けてもらうね。あと、あいつの手掛かりも探しといてー。」

「え」

「回復して少し稽古したら参加だからよろしくー。」

と言いながら病室を去っていく聖良先輩。

「え……。」

こちらの拒否権もなく、すぐ任務とは忙しすぎる。今のうちに心の準備だけでもしとこう。

(あいつらの手掛かり…か………。)

記憶が蘇る。

『零だ。』

『いいんだ、どうせ生きて帰って来れないんだ、言ったって分からないさ。』

両親を殺し、あんなことを言ったあいつを許すわけにはいかない。少しでも早く、手掛かりを探さなければ。

(でも…まずは………)

急に緊張が解け、ここまであった出来事が頭の中で再生される。お父さん、お母さんが殺され、どうしようもない怒りに支配されたことを思い出し、

(お父さん……お母さん…………。)

陽は静かに泣いた。悲しくて、悔しくて。涙を止めることは出来なかった。


投稿の時間ミスって遅れました

すみません

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ