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バイトを終えた翌日。『中原琢磨』についてのある程度調べて見ると、色々わかったことがある。その一つ、表裏があること。表のあいつは、サッカー万能でモテまくる。イケメンで、スポーツ漫画のような主人公みたいな感じだと、女子の噂になってる。表面だけしか判断できない人にとってはいいイメージしかつかないって感じだ。小渕から聞いた話だとこんな感じだ。そして、裏ではろくでもないやつで、レイプを楽しむ歪んだ性癖を持っている野郎だ。これは足立に調べてもらい……言うまでもなく俺の勘は当たった。そう思った俺は、須藤佳織に全て話すことにした。俺はここであるミスをしてしまった。そう、依頼人ー。『彼女』に今回の『恋愛相談』についての件で諦めてもらうと、きちんとした説明をなしに伝えてしまった。危険な予感がした俺は犠牲を増やさせないようにしたほうがいいなと思ってしまった。彼女の『好き』という思いは、俺が思ってるほどに遥かに大きかったのだ。
「はぁ!?どうゆうこと!?諦めろって!?」
「彼を調べてみますと悪い噂しか絶えないみたいで……。結論として辞めたほうがいいかと。」
「証拠とかあるわけ!?あの中原先輩がそんなことしないでしょ!」
「……ここでは個人情報は出すのはちょっと。」
出せるが、それを広められたら少し困る。出どころが俺とか補填部となれば様々な人に注目になりかねない。秘密裏に活動したい俺にとっては少しでもリスクは避けたいところだから言えないんよな……。だが、それが帰って彼女の気持ちを強くしてしまった。
「どうせ、童貞男子がありもない噂を立てたのでしょ!それを信じちゃって!!ありえない!!」
「いや、裏は取れてるんだが……」
「私がこんなクソみたいな部活を信じたのが悪かった!!何が恋愛を応援するとか信じられない!」
「おい、どこ行くのですか?」
なんか変な敬語になってしまった。
「決めた。先輩に直に聞いて、嘘だってあんたに突きつけてやる!!それと、告白もして!!」
「ちょっ、まっ……!!」
勢いよく補填部の部室を出た。俺はこの時、初めてミスをしたと感じた。そうだ、感情のままに言ってもこうなることはわかっていた……。このままでは補填部のイメージとあいつが危ない!!中原の裏まで調べてるとわかっていると真っ先に潰すかもしれない。それと……あまり話さないけど一応、クラスメイトだ。これ以上あいつの食い物にされるかよ。スマホを取り出し、俺は走る。
「足立、緊急事態だ。小渕も呼んでくれ。」
私は、部活動をやってる先輩を探しに運動場にきていた。あいつの話なんて、嘘だ。嫉妬して、そんな話を信じたんだ。私は絶対に信じない。私が相談したのが悪かった!!先輩……どこだろう?体育館の裏に来ていた私は、中原先輩を見つけていた。なんだから、複数人いたけど、先輩が1人になるのをみて、私は声をかけてた。でも、この時、私は地雷を踏んだ。
「あの先輩!」
「どうしたんだい?」
「私……先輩の嫌な噂を聞いたんです!」
「……噂?どんな噂だい?」
「先輩が、女の子を……犯してるって。」
「…………。」
「嘘だと思うんですけど、先輩がそんなことをしてると言われて……それで……。」
「そうか。……参ったな。」
「でも、せんぱ……」
言い切る前に先輩が近づく……緊張して顔が真っ赤になる。熱……顔熱い……。目を瞑り、先輩の顔を無意識に見ないようにする。緊張する…………急に意識が朦朧する。突然のことでわからなかったけど、先輩の手が私の口に当てていた。何が起こったかわからないまま、私は意識を失った。
「橘川〜。乙女心をわかってない。」
「……ああ。ごもっともだ。血迷った。」
頭を抱えながらパソコン準備室に3人が集まった。俺の身勝手なせいで2人の時間を奪ってしまった。終わったら、ラーメン奢る案件だこれ。
「失敗はいいけどさ。でも、まずいな……このままじゃ。」
「何がまずいんだ?」
「あのあと、山崎先輩の家に行ったのだが悪い情報手に入れたんだ。」
「どんなのですか?」
「話してくれたんだ。震えながらな。『人形が欲しいな』っていうのをボソッと言ってたみたいだ。多分……。」
「多分、次のレイプ相手だなそれ。どんなか性癖歪んでんだよ。胸糞悪い。」
俺らの話を無視して、足立は無言に自分のノートパソコンをいじりながら何か調べてるみたいだ。
「橘川。場所はサッカー部の個室だ。」
「なんでわかるんだ?」
「須藤のスマホをハッキングさせてもらった。」
「そんなことわかるかよ。」
「わかるよー、電話番号入手してそこから全てわかるさ。」
「……敵に回したくねぇ。」
「あぁ。絶対にこいつとは親友でいたい。」
「そだね、もし敵になるのなら二人の秘蔵してるエ◯動画とかの履歴調べて、二人の性癖を5ちゃんに書き込む。」
「こわっ!?それ、怖いから辞めて!?」
「俺も巻き込まないで!?そんなことしないから!?」
悪寒を立てながら、俺たちは急いで準備をする。小渕が用意してくれたインカムを俺たち3人装着し、各々パソコン室からでる。あたりはもう暗くなっている。時間がない。
「足立、頼んだ。小渕はインカムで知らせる。正門前で待機で。」
「ええ。橘川なら大丈夫だとは思うけど、お気をつけて。」
「ああ。小渕も。」
「わかった、正門前な!」
それぞれ、自分たちの役割についた。……絶対に助けてやるからな。それと、後で謝罪だ。本当にごめん!須藤。
ふと目を覚ますと……私は、半裸になっていた。胸がはだけていて、隠そうとするけど、紐に括り付けられて動けない。ここは……サッカー部の部室?……なの?
「お、目が覚めたか?」
「んー!?んー!?」
口が布で塞がれて、叫ばない!!なんで!?目の前の光景に私は、血の気が引いた。ほぼ裸状態の、リボンをつけてた、私と同じ一年生が気絶していた。股などからは白い液体……体の他にも白い液体などがごっそり、そのせいで部室は臭いがすごかった。なんだかわからない。でも、確実にわかることがあるそれは私もあの人になるかもしれないってこと。
「おい、こいつもう潰れた。おい、さっさとそいつやろうぜ。」
「まぁ、待て。聞きたいことがあるんだこいつに。」
小便を意識を失ってる女の子にかける人たち……。狂ってる……そして……怖い……。私の股から流れてる。トイレを我慢してしまったのがいけなかったのかな...。
「いやー、1人いなくなったからな。ほんと。替えの補充ができて良かったぜ。お、失禁するぐらい嬉しいのか。それはよかった。あとその口のやつ、一日中履いていた一年童貞のパンツだ。」
「!?!?」
口から吐き出したいのに、できない!?え!なんで!先輩!?私の力で吐くことはできない。力があまり入らない。
「俺のことを調べてる後輩いたらしいけど、まぁそんなことどうでもいいや。お前、俺のこと知ってるならわかるよな。」
すると、先輩はズボンのチャックからだす。私は、初めて見たのであまりにもグロく、更なる恐怖が襲いかかる。
「さて、これからお前は便器になるんだ俺らの。いやー、俺のこと好きならやってくれるよな?」
「んー!!んー!!」
暴れる私。落ち着かない私に手を口にあて、腹に拳を入れる。まともに食らった体は悲鳴をあげたいがあげれずただ、涙を流すだけだった。
「しー。声を出すなよ。騒がれるとめんどくせぇんだよ。」
私は分からなかった。あの憧れの先輩は!?あの誰にでも優しい先輩は?……なんで……。
「おーお、泣くなよ。お前にも役割あるんだからさ。」
すると部室のドアが開き、男子たちが続々と入るにいなや、私を性的な目で私の体を見る。視線が怖い……。嫌……見ないで……。
「お、今日は当たりじゃないですか?どこで捕まえたんですか?」
「お前らが行ってから、すぐきてさ。ぎょふり?ってやつだよ。」
「まぁ、ラッキーだし、すぐやろうぜ。」
すると制服をビリビリに破り、私の体は下着だけとなっていた。そして、下着をハサミで切られて、そして、私はこいつらに全てを見られた……やだ、その手、恐怖で怖くなってなにもわからなくなった。そう思った時、ドアがぶち破られていた。
「あ、開いてたわ。」
闇の中に一途の光が灯される。そこにいたのは、童貞男子橘川が立っていた。