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2話
エドワード・ベーカー
ベーカ国の第1王子。容姿端麗で周りからの評価も高い。少し正確に難がある部分もあるが幼なじみだからこそ思うところがあるのかも知れない。
そんな彼を意識し始めたのはいつのことだったか。
そう、率直にいうと私は彼のことが好きなのだ。
好き、だけれどもその言葉を伝えたことも誰かに話したこともない。
告白なんて勇気は持てなかったし、幼なじみという関係さえも壊してしまったら私と彼の間には何もなくなるからだ。
「なのに、結婚…。」
話が飛躍していると思う、どう考えてもエドワードが私を選ぶ理由はないと思う。
たまたま、小さい頃に出会って気づいたら一緒の学園に通っていた。だからと行って歳を重ねるに連れて小さい頃みたいに会う機会も減っていた。