3/5
昔の話
その日夢を見た…
僕の昔の夢である。
それはおよそ、10年前…
病気が流行した。
その名も、「関西弁喋れなくなる病」
そのままではあるが一応説明しておく、ある日突然、喋ろうとするのに、どうやって関西弁を喋ればいいか分からなくなる、また、喋ろうとするのに、口がひりひりするように痛くなるなど、さまざまな症状がみられる。
ちなみにこれこそが、しおが人間国宝になった原因である。
ちなみにそのころしおは、親たちに隔離されていた、上記の病の予防薬なども飲まされていた。
親たちはいつも「しおはかかっちゃだめだ、君だけでも残すんだ。」
などと親たちはもう病気にかかって、僕は一人閉じ込められていた。
なんで両親は、僕のことを唯一にしたのだろうか、本当に泣きたくなる自分だった。