第二話 異世界にて、起床
主人公は最初から強いです。おかしいと思いますが、暖かく見てください。
---目を開く。目の前には天井があった。高さは2m程だろう。・・・僕は病院に運良く運ばれてきたのだろうか。それにしては、体調が良い。だが、まだ頭がボ-っとしている。長い間使ってないからだろうか。僕は眠くなった、それは自分が生きているという幸福に安堵していて睡魔が訪れたのである。僕はそれに抗わずにゆっくりとまた瞼を閉じた。
そして少年は眠りについた。だが、この時は少年はまだ気づいていなかったのだ。この世界が自分の住んでいる世界と全く違うことなど・・・。そして、少年がいた場所は倉庫だったことなど知る余地もなかったのだ。
僕は目を覚ました。それは気配だ。何かが近づいてきているのに本能的に察して、身を構えた。病院にいるのだからこんなことをしなくてもよいだろう?と思ったが、ここに運ばれる前にあんなに怯えてきたのだ。一種の感覚になってしまったいるのだろう。少年がそんなことを考えている間に、ドアの開く音が聞こえた。・・・入ってきたのはガラの悪そうな人間だった。人間が何かをしゃべっている。だが、なぜか言語が理解できない。理解できないのが自分でも理解できなかった。でも、きっとこの人は命の恩人なのだ。感謝をするために体を動かそうとした。その時、初めて僕は異変に気付いたのだ。体が異常なほど縮んでいるのと、自分は倉庫にいることを。そんなことはどうでもいい、とにかくその人に笑顔にして僕はこういった
「ありがとうございます」
と、簡潔に、そして純粋に笑顔で感謝の言葉を話したのだ。その瞬間に体が吹っ飛ばされて、気絶している間に川に投げ捨てられたのだ。
僕の意識が覚醒した。それと同時に驚く。自分が怪我をしていないのと、川の中で流されているのに全く寒くない事に・・・。
---それは、ありえないことが起きたのだ。俺が此奴を拾ってきたのは何年も前でそろそろ奴隷として売り出そうとしたのだ。徹底的に恐怖心を抱かせ絶対に逆らわない事。食事の量は少なく、文句も言わせないようにした。さぁ、売り時だと思いこのガキを売ろうと部屋に入って
「さぁ、お前を売ってやろう。感謝しろよな。はっはっはっ」
と言い放った。奴隷ほど高くて確実に売れる物なんてないから、とても気分がよかった。のに、こいつは笑顔で謎の言葉を話したのだ。俺はその瞬間に戦慄を覚えた。身の毛がよだった、今まで苦しめて、絶対服従していたこのガキが笑顔で何かを喋ったのだ。しかも、理解できない言語で。俺は腹を立てた、こんなに服従するようになったのに、今までやってきたことが全部水の泡になったのかと思い、このクソガキをぶち飛ばした。クックックッ、快感だ!とても快感だ!俺はこの物(少年)を殴り、殴り、殴りまくった。そして、これはもう死んでいて役に立たないなとふと思ったので川に捨てた。その時が一番気持ちよかった。至福の時を味わった気がする。もう、やめられないなと笑いながら俺は帰った。
僕の意識がはっきりとしてきた。それと同時に周囲を把握する。まずは川から出よう、それからいろいろと考えようと、泳ぎだした。川岸まで、そんなに時間もかからずついた。
「ふぅ・・・」
一息ついて、僕は疑問に思ったことを口には出さず考え出した。
-僕の体が小さくなっているのはなんで?
-なんで僕は倉庫にいたんだ?
-あの男が話していた言葉はなんだ?
-なぜ、痛みも寒さも自分には感じないんだ?
-そして、この世界はなんなんだ?
僕は深く考えた。そして出た考察がこれだ。
-僕が倉庫にいた理由。それはきっと監禁されていたのだろう。そして、体が小さいのはきっとこの人に憑依して、いつの間にか自分の体になっていたのだろう。それで、あの倉庫の中には何もなかったのできっと奴隷にでもされていたのだろうか?と考え、僕が何かを喋った瞬間に、失敗作かと考え川に投げ捨てた。
うん、筋は通ってる。この考え方でいいだろう。というより、過ぎたことだ。自分の体が安全なことを喜ぼう。・・・ん?なんで無傷なんだ?おかしい。おかしすぎるぞ?これは夢の中なのか?夢・・・と考えた方がいいのか?そういえば、友に夢の中では痛みは感じないって教えてもらったな!きっと夢の中なのだろう!
そう思い、そこらへんにあった木の棒の先端を自分の腕に突き刺した。そしたら、何という事だろう。木の棒が折れたのだ。
「は・・・?」
間の抜けた声でつぶやいた。おかしい。本当におかしい。気味が悪くなったので自分を起こそうと考えた。この世界で寝て、起きるときにきっと現実に戻るだろう。そう考えて、そこらへんの草が生えてる場所に寝っ転がって、眠りについた。
どういうことだう。目に見えるのは、昨日いた夢の世界、と全く同じ光景だ。
「どうしよう・・・人もいる気配がないし、何も聞こえない。叫んでみれば人が来るかな?・・・よし!大きな声で叫んでみよう!」
ス~っと息を吸い込む。そして吐く。
「お-------い!!!!!!」
と叫んだ。
耳を澄ました。ざっ、ざっと足音がする。人が来たんだ!!!!よし!早速話しかけよう!!!居ても立っても居られなくなり、足音の方に、無我夢中に駆け込んだ。
だが、そこにいたのは人ではなかった。化け物だった。
「う・・・嘘だろ・・・」
「グルルルッ」
その化け物は、餌を見つけたといわんばかりに僕を見ている。
「グルッ!!」
「う、うわあああああああああああああああああああああああああああ」
恐怖に囚われる時間さえなかった。僕は咄嗟に落ちている木の棒で、クマのような化け物にとびかかった。無謀だろとは思ったが、なんとかして生きたいという気持ちが上回り、立ち向かった。
その瞬間、化け物が動かなくなった。僕が殺したのだ。あっさり。自分でも驚いた。一瞬だったのだ。そして、茫然としていると、脳内に焼き付くような感じで情報が流れてくる。
〔フェアリ-ライオンを倒しました。 EXPを 140獲得。
固有スキルによりEXPが5倍追加で蓄積されます。追加で EXPを 700獲得。
levelが上がりました。level 1からlevel 6に上がりました。
固有スキルにより3倍levelが上がります。level 6から level 18になりました。
ステ-タスが上がりました。
固有スキルによりステ-タスの増加が3倍です。ステ-タス画面にて成長を確認してください。
スキルポイントを54ポイント獲得しました
固有スキルにより2倍されます。合計108ポイント獲得しました。〕
よくわからないが、EXPを獲得し、levelが上がった。それにより、ステ-タスが上がり、スキルポイントを手に入れたようだ。とても体が軽いし、力が付いた気がする。
「【ステ-タス】ってなんだろう?」
そうつぶやいた瞬間に、目の前にステ-タスが浮き上がる。
名:林 亜琥兎
職業:
level 18
EXP 40/2800
ステ-タス
HP 4612/4612 MP 7366/7366
筋力 3674
魔力 3918
素早さ 4426
防御力 ∞(無限)
スキル
【固有】規格外 異常神経
【究極】想造 自然回復 限界突破
スキルポイント 108
スキル説明です
【固有】限られた人にしか使えない能力 常に発動している。
規格外:EXPが追加で5倍手に入る
異常神経:levelとステ-タスが上がった時、三倍になる。スキルポイントは通常の二倍手に入る。
【究極】その人しか使えない能力
想造:想像したことを作り出すできる。MPを消費することにより発動。
自然回復:HPとMPが自然に回復する。自分のlevelが上がるごとに効果は上がる。常に発動されている。
限界突破:本来はlevel 100 までしか上がらないがこのスキルを所有している人は無限の領域までlevelをあげられる。
以上です!明らかに強すぎますが、このぐらい強くさせてあげてください!
転生前はとても苦しい思いをしたのですから・・・。
閲覧ありがとうございました!また次の話も閲覧お願いします!