6話目
スホくんの本性は、キャラ崩壊させてしまいました!
「まず、属性とは、火、水、風、土、自然、操りなんだ」
「操り…?操り以外は聞いた事あるけど、操りは聞いた事ない」
「操りは、ごく一部の人しか使えないからあんまり知られてないんだ」
へぇぇぇぇ。そうだったんだ。知らなかった。って、知らなくて当然か。
あ、でもスホくんはどの属性で戦うんだろ?
「俺は、操りの属性で戦うんだよ」
「へ?ああ、そうなの?でも何で私が思ってた事分かったの?」
まさか、操りの属性を使った魔法を…?
「思いっきり声に出てたよ?」
「声に出てた⁉︎私が⁉︎」
「うん」
まさか声に出してただなんて。またまた恥ずかしい…
そして、当たらなかった…地味にショック…
「永遠は、この属性の全種類使えるんだよ」
「はいぃぃぃ⁉︎何で私が⁉︎」
「そりゃあ[伝説の子]だから」
そんな簡単に言わなくても…
まだ実感湧いてないのに、もっと実感湧かなくなったよ?
「それより、戻る方法について1つあるんだけど…」
「何⁉︎それ何?」
「自分で考えてみて♪」
「・・・悪魔だ…」
「早く!」
こういう所でも分かんない。一体スホくんはどんな性格してんだ…?
たまに出す本性みたい…
って、そんな事じゃなくて、まずは考えないと。
「・・・」
「後1分」
「タイム有りなの…?」
「早くしないと時間切れになっちゃうよ?」
悪魔だ…
うーん。やっぱり分かんない。今スホくんのイラついてるから、負けたくないな…
「時間切れ!正解言うよ?」
「・・・はい」
「それはね、時間を戻すんだよ」
「え?」
時間を戻す…?操りの魔法で…?
「時間を戻すって、タイムスリップみたいな物?」
「そう言う物かな?まあ、30分ぐらい前に戻るだけだけど」
すると、スホくんは私に近付いてきた。すると、スホくんは手で私の目を覆った。
「永遠、手で耳を塞いで?」
「な、何で…?それに何で目を覆ってるの?」
「魔法を使うと、激しい酔いが来るんだ。まだ魔法を使えない永遠は激しい酔いが来る」
「そうなんだ…」
私は言われた通りに手で耳を塞いだ。
「--------」
何言ってるのかは聞こえなかったけど、スホくんの言葉が終わると、激しい酔いが来て、気を失ってしまった。
ーーーーーーー
「ん…あれ…ここは…」
頭がまわんない。何で酔ったんだろ…?
それに…本当にここ何処?
スホくんは…?
「起きた?」
「スホくん…ここは…?」
「ここは、図書館だよ」
「図書館…さっきまでベンチに居たはずなのに…」
めまいが襲ってくる。くらくらする。何にも考えられないや。
「俺が魔法を使った時に、酔って気を失ったんだよ」
「魔法…?」
だんだんと酔いが覚めてきた。
あ…確かにここは図書館だ。
それから、思い出したよ。スホくん。
「思い出した。あんなに酔ったのは初めて」
「確かに。普通はあそこまで酔わないよ?」
「何でだろうね?」
それより、今何時だ…?
げっ!もう6時半!門限は7時なんだけど!
「スホくんごめん!私、門限が近付いてるから早く帰らなくちゃ」
「え、あ、そう?じゃあ聞いといてね」
「じゃあ明日にまた会おうね!」
「うん!明日はここ集合ね」
「分かった!」
ひぇぇぇぇ。早く帰らないと!