2話目
今回は最初よりも多いけどやっぱ少ないです。っていうか、こんなぐらいしか、書けないかも。
あれから10年、私は17歳になった。
あの事件のお陰で、前を向けないまま、下を見て、歩いている。
小学校、中学校といじめにもあっていたが、みんなとはとても遠い高校にした。
まだ覚えたての道を歩いている。
ふと、顔を上げた。
何か視線を感じたのだ。
昔なら、視線を感じても顔を上げなかっただろう。
見てみると、そこには少年が立っていた。
私と同じ年だろうか。
背丈が私よりちょっとだけ高い。
ふいに少年が近付いて来た。
私は来た道を戻り歩く。
それでも視線を感じた。
私の頭の中で、ストーカーと言う言葉が出てくる。
やばい、と思った私は走り出す。
来た事のない道に行き路地裏へ入った。
何もないと分かった所で前を向くとそこにはあの少年が居た。
後ずさりをする私に少年は話しかける。
「初めまして。君は長島永遠、だね?」
この少年は私の名前を知っていた。
走ろうと思った瞬間、少年が私の手を掴んできた。
驚いて、恐怖で動けなくなった。
「もう一度聞くけど、君が長島永遠だよね?」
決意した私は少年の方を見て言う。
「そうだよ。あなた誰?何故、私の名前を知ってるの?」
「僕の名前はスホ。何故、君の名前を知ってるのかは、今から言うよ」
少年のスホはそこにあるベンチに座る。
私はスホが座っているベンチの端っこに座る。
何で知ってるんだろ…?という思いが私の頭の中を動き始めた。