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私は救世主  作者: 七色優良
第2章〜魔法使い探し〜
11/26

11話目

 それで、今は歩いてるんだけど、目的なく歩いてるような気がするんだよね。

 私の気のせいかもしれないけど。

 でも、明らかにスホくんの調子が変。ずっと地図見てるし、表情は自信ないような顔してるし。

 こりゃ聞いてみるしかないか。




「スホくん。もしかすると、魔法使いが何処に居るとか分からないの…?」

「え⁉︎そ、そんな事ないよ⁉︎情報を集めて聞いたのがこの近くなんだよ⁉︎」




 いやいや、完全に分かってないよね?めっちゃ動揺してるじゃん。

 それに、この近くって言ってるけど、何にもないよね。




「スホくん。分からないなら素直に分からないって言おうよ」

「うっ…ごめんなさい…」

「よろしい」




 じゃあ何処に行ったら良いんだろ?ここら辺って誰も居なくない?歩くしかないのかな?




「でも、情報は聞き出したんだ」

「え?ちょ、ごめん。いきなり言ったからビックリした」

「ごめん…永遠が眠ってる時に情報を聞き出したんだよ」

「へぇ…でも、どうやって?」




 ここら辺って人居ないじゃん?それに、情報を集めれる物なんてこの世界には無くない?伝書バトが居るのかな?




「おじいさんが通ったんだよ」

「おじいさん?」

「そう。おじいさんはね、こう言ったんだ。お前さんの求めるものは北に進めばある、と」

「・・・」

「たから、それを信じて歩いてるんだよ」




 その人…めっちゃ怪しくない?

 私だけ?そのおじいさん、心、読んでなかった?魔法使った?でも、そんな魔法ないよね?




「スホくん…私、そのおじいさん。怪しいと思う」

「何で?」

「何でって…どう考えても怪しくない?」

「そうかな…?まあ、歩いてみようよ!もしかすると、本当に居るかもしれないし」

「うん…」




 心配だな…




 ーーーーーーーーーーーーーー


 あれから、約1時間。

 遠くから松明の火が見える。




「あれ…人が居るのかな?」

「そうじゃない?行ってみようよ!」

「うん!」




 何でそんなにはしゃぐかな?そんなに、見つかったのが嬉しいのかな…?

 もし、女の子だったら…




 ドクンっ…




 え…?何これ…胸が…苦しい…

 何で?何で?分からない…分らないけど…人に聞いたらいけないような気がする。

 これは、私自身の問題だ。迷惑なんか掛けたくない。




「スホくん!待って!」

「早く来なよ!」

「そんな事言われたって、スホくん走るの早いじゃん!」




 あ…やっと止まってくれた…スホくん足早すぎでしょ。




「じゃあ、歩いて行こうか」

「そうだね…」


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