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1話目
少ないです
あれは、私が小さい時だった。
その頃の私は何者かに狙われていて、後ろから感じる視線に恐怖を感じていた。
その事から私は後ろに向くのが怖く、見えていないでいた。
ある日の事、歩いていたら、後ろから視線が感じた。
最近は、あまり無かったのだ。
久しぶりに恐怖を感じた。
その時、後ろからこんな声が聞こえて来た。
「このガキを捕まえればこの俺も大金持ちだ!」
そんな事を言っていた。
私はその男が言っていた意味がよく分からなかった。
何で私を捕まえたらお金持ちになるの?
とか、
私は親の事や、自分自身の事を何も知らないけど、あの男の人は知ってるの?
とか、そんな事を思った。
何故何故?と思っていたせいか、私の足は前よりももっと恐怖で立ちすくんでいた。
その男が近くまで来た時、私を守ってくれたかの様に、何かが男を跳ね返した。
私はすぐに逃げたが、その時の恐怖で前を見て歩く事が出来なくなってしまったのだ。