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パラレルユニバース  作者: 北条龍人
8/37

第8話/ワールプールの町

アスティとサラとレンの酔っ払いぱなしのお話…

アスティナ>ALL

「まずは、こっちの百科事典の“ココカーラ湖”の頁を見て、稀少価値の高い順に並んでいるの、仮にトップの“千年魚”の鱗が取れれば、それだけで100個、指輪を作っても、お釣りがくるわ。」


レン>アスティナ

「あっ金銭感覚ないからわからないかも?普通の“その指輪”はいくらなんですか?」


アスティナ>レン

「50万円位よ。…変換されたかしら?」


レン&サラ>アスティナ

「日本円に変換されて聞こえたけど、日用品と言うわりにはだいぶ高い…」


アスティナ>ALL

「仲間や自分が死ぬようなメにあいたくないから、物理防御魔法で、大ダメージは身代りになるようなのを入れたいの…その魔法石又はルーンだけで、倍額になるの…結婚指輪に人気の魔法よ」


レン>アスティナ

「指輪に入れられる魔法とか入れられる数とか詳しくわかる全部わかる?」


アスティナ>ALL

「私はそんなに詳しくないから、町に友達が詳しいから相談に行こうかな」


サラ>アスティナ

「そうね。私達の世界のゲームの知識から見ても、重要なポイントになってくる気がする。」


アスティナ>ALL

「北に1時間ほど、歩けば着くけど、今から行けってもいい?」


レン>アスティナ

「俺とサラもお供していいんだよね?」


アスティナ>レン

「えぇーもちろん、彼女達を紹介するわ。あなた達を紹介したいし、彼女達は絶対力になってくれるよ。」


サラ>レン

「初めての町って、なんか楽しみよねー。アスティナさんの友達も綺麗そうだけど♪」


レン>ALL

「善は急げだ。食器のかたずけ後回しにして、行こっかー」


…実は3人とも酔っぱらっていた。アスティナの父の秘蔵のお酒だった。


(『ウンディーネの愛』飲みやすいが実はアルコール度数が高い)

 吐き気や不快感など残らない名酒中の名酒で、億を超える価値があったことを知るのは、だいぶ先のこと、疲労回復、滋養強壮、精力増強、筋力強化と身体的なすべてが強化されるスペシャルなドーピングドリンクだった。


 3人はご機嫌で出発し、表の草原を“南”のカルビアの森やココカーラの湖の方に駆け出し、


サラが

「自然がキレイィー空気が気持ち良いーよぉーキャーーホーー」


レンが

「素材ゲットして、指輪もゲットするぞぉーワァーイ、ヤッっホーー」



…………


アスティナさんまで、

「絶対ぜったいなんだからーーーキャーーアーー」


 サラとレンは、アスティナさんの言葉の意味がよくわからなかったが、何か抱えていそうな雰囲気だけ、受信してアイコンタクトを取って頷いた。


って、叫びながら駆け出したー


 3人で、走り回り、転げ回り、花の冠を作ったり、得体のしれない虫を捕まえたりした。


サラ>アスティナ

「あのお酒よかったね〜♪」


アスティナ>サラ

「そうね♪パパの“ウンディーネの愛”って名前のお酒、精霊に貰ったんじゃないかな?」


レン>ALL

「わぁっ!!」


「「キャッー!!」」


 サラとアスティナさんは、花と葉で冠を作っている最中、こっちは大きな葉っぱで仮面を作って、小枝を剣にして、後ろから脅かすように声をかけた。


レン>ALL

「…そーだ、町に向かうんじゃなかったっけ?あっち行こっ」


 やっと南に向かって歩き始めた。もちろん皆ご機嫌で仮面剣士と姫様2人って設定で、誰もいない町に続く草原を歩いていく。


 ピュンピュン


 と葉っぱやら、花を切りながら、今、唯一の“賢者の指輪”は、アスティナさんがつけている。


アスティナ>ALL

「この指輪、確かに色んなことを要約して、要点だけを意識するようになっているかもしれないわ。意識して使うと要領よく色んなことできそう。花冠も綺麗にできたよ。」


 アスティナさんが先導しながら、レン&サラでパシッパシッと、2人でチャンバラしながらついていく。徐々に速度がドンドンあげていく。サラが速度についてくることに驚いていた。


 アスティナに連れられて、町の中心部に近づくに連れ、町の人達が増えてきた。エルフ領と言うだけあって、エルフが4、ドワーフが3ホビット2、ノーム1と妖精風な種族が多い。


 街路樹も多く美しい。ただ森の中の町と言うイメージだ。エルフの町のイメージは家さえ、木の中というイメージだが、普通に石の壁を作っている。


 タイルも敷き詰めず、泥濘があったりもする…


 商店街らしいエリアが開け、突然コロッセオみたいな、円形競技場が地下に掘り下げている。


 円を描くようにスロープになっており、そのスロープに沿って、飲食店や宿屋や武器屋、防具屋、服屋、精肉店、魚屋、八百屋、洗濯屋、本屋、 ありとあらゆる店があるようだ。需要が無い店ほど地下に行くのだろうか?


 でも一番下は、娯楽系が並んでいるから、人気は地下深く、日用品は地上に近いんだろう〜


 その中の花屋さん?カフェ…かな?の前で停まって、ドアをガラッと開けた。


アスティナ>2人の女性

「アスティちゃん参上です〜♪レン君とサラちゃん連れてきたよ♪」


サラ&レン>2人の女性

「「こんにちわー初めまして〜」」


 あとに着いてドアを潜ると、2人の女性が目を点にしていた…


フェミニンボブの女性>アスティナ

「アスティ?酔っているのか?」

 フェミニンボブの髪型の女性にアスティナが抱きついた。しっかりと抱き止めている。


アスティナ>レン&サラ

「この子は、フィオーレ・ガブリエルよ。 エルフとドワーフのハーフで、両方の種族のいい所取りで、[ハイドワーフ]と呼ばれているのよ。凄いでしょ?ブラックスミスよ。」


 フラフラっとした足取りで、もう1人のガリーロングの髪型の女性も抱き締め、支えきれずにふらつく。


アスティナ>レン&サラ

「こっちは、シェリル・コンスタンスで、エルフと人間のハーフで、優秀な魔女なの」


シェリル>アスティナ

「アスティナちゃん、大丈夫なのですか?」


 ちなみにアスティナさんの髪型は、コットンナチュラルウェーブのセミロングかロングの金髪? サラはスウィートのセミロングの黒髪なのだ。


 アスティナが戻ってきて、サラの背中に回り、サラを背中から抱き締めて、



アスティナ>フィオーレ&シェリル

「この子も昨日、話した男の子と同じ状況で今朝倒れていたの。名前は、東海林 沙羅で、サラちゃんよ。」



 アスティナさんが俺の方にやって来て、やっぱり俺も抱き締められ…頬っぺたをくっつけながら、


アスティナ>フィオーレ&シェリル

「そして、この子が西園寺 蓮で、レン君なの」


フィオーレ&シェリル>レン&サラ

「「よろしく」」


 抱き締めあって、頬にキスをされた…そうゆう文化か?


 たぶん向こうは、なんでもないことだろうけど、俺とサラは、ドキドキしながら…冷静を装った。いや、サラは平気なのかもしれないが、俺は、見知らぬお姉さんと接触するだけで…固まってしまいそう…


 一応、順番に相手の頬にキスを返した所でサラとアイコンタクトとって、『外国風文化でビックリだね…』と意思疏通を図って、2人で苦笑いした。


 アスティナは…まだ俺の首にぶる下がった感じでいるから、チラッと視線を向けると、なぜか眉を寄せて怒っているような…不機嫌な顔で、フィオとシェリーに顔を向け。


アスティナ>レン&フィオ&シェリー

「フィオとシェリー、ずるいよ。私まだなのにー」


 アスティナは俺の頬に長々キスをした…。


……

…………


 俺を抱き締めたまま、サラにも顔を向け、


アスティナ>サラ

「サラちゃんも、んー」


サラ>アスティナ

「え?」


アスティナ>サラ

「サラちゃんも、んー」


 サラが慌てて、頬出してキスをさせ、キスを返した。


 そして、また、俺に向き直り、

アスティナ>レン

「早くー返礼は…?」


 返礼って…真正面で顔を覗きこまれてもーアスティナさんって、酔っぱらうと絡み酒?


キス魔なのかなっと、固まっていると…


アスティナ>レン

「もーしょえがないなぁ」


 そういうとスーッとアスティナさんの顔が近づいてくる。


フィオ>アスティ

「はいっ、ストップ」


 フィオーレがアスティナの長耳を引っ張った。


「あっ痛…いーξ」


フィオ>レン

「あーうちの酒乱がごめんね。驚いたでしょ」


アスティナが引き剥がされた。


レン>フィオ

「いえ…」


 ちょっと残念でアスティナの唇に見とれていたら、


フィオ>レン

「…止めない方がよかったか?」

レン>フィオ

「え?んー……」


 考えた間で、サラにお尻をつねられた。


レン

「いて、ててって」


サラ>フィオ

「もーすみません。お気遣い、ありがとうございます。」


サラ>レン

「せめて、澄まして『素面ならば歓迎です。』って言いなさいよー動揺で思考停止してる方が、みっともないでしょー。もぉー」


(サラよ。お前は何をどの方向で怒っているんだ?)


シェリル>ALL

「ふふふっ、サラッとかわすより、そのままで、素直な感じが『かわいくて』良いかと思いますよ?」


 なんかお姉様達の…たぶん“暖かい視線?”が、落ち着かなくなってきた。


レン>ALL

「あの本題に入ってよいでしょうか?」


 ちょっと長々と今までの流れを説明した。



ψψψψψψψψψψψψ


①異世界から来たこと

②超能力の事故で飛んだこと

③兄が指針くれたこと

④難解な文の理解をしなければならないこと

⑤この世界と地球の知識を両方を擦り合わせなければいけないこと

⑥指輪の見逃されている効果のこと

⑦今後、訓練や修行、学習が必須らしいこと


ψψψψψψψψψψψψ


 俺が進行し、アスティやサラが補足してくれた。


フィオ>

「私が気になるのは、身体能力での調整部分だな…」


シェリル>ALL

「私は、“超能力”が実際何かが気になります。魔法のなかった世界での魔法や精霊が漏れた可能性も考えられる。そのお兄さんの手紙を見せてくれる?」


レン>シェリル

「はい、どうぞ」


 最初に引っ掛かるのは、自分の専門分野らしいー。


 シェリルさんは、魔女であるせいか。知的な印象だ。服もセンスもモダンでお洒落な感じ、ただ身長は155㌢も無く。小さくて可愛い感じ、スタイルは、スレンダーだけど、胸は立派だ…。


 いつも少し微笑んでいる唇が、なんか艶っぽい、少しタレ目なのが、守ってあげたくなる女の子だ。

 しかも、物腰はやらかく、おしとやかで従順な感じが出てて、間違いなく美女。眼鏡かけさせたらたまらなくなるな…。


 シェリルは、私物の指輪を付け外ししながら、見ている。

シェリル>レン

「あなたのお兄さんは、何者?大賢者レベルの見識の深さが読み取れる上に、理解できない部分が無くならないんですけど…」


レン>シェリル

「落ち着いてください。それ異世界の知識だから、世界に発達してきた物が違うんですよ。科学が発達した世界ですから、逆にこちらの魔法の発達した世界のが俺達には謎です。」


 ちょくちょく、万有引力や分子や酸素、素粒子とか、自然のお天気知識さえ、魔法世界ではめずらしいらしい。


 いろいろ解説すると読める場所が増えていくらしく、だんだんレポート読むのが長くなっていった。…この子って絶対頭良さそうだ。飲み込みが早いこと早いこと。

 アスティとサラは、コーヒーとクッキーを食べながら、フィオの指輪をデザインのポートフォリオとシェリルの指輪に付与できる魔法一覧を調べ始めてるみたい。


フィオ>レン

「ちょっと腕相撲してみないか?ドワーフの血とエルフの血で、魔力にも筋力にも体格にも私は恵まれている。

 私より力があるなら、魔物と戦うこともアリだろう。成長の近道でもあるぞ?

 アスティの話から、瞬発力や速さは間違いないとのことだからテクニックで戦うのもありだが…」


レン>フィオ

「まー、試してみましょう。」


 フィオと腕相撲を開始した。


…ドワーフというが、フィオは、180㌢を超える長身だ。


 フィオは、引き締まった体だが、ナイスバディだ。

 大きな胸に大きなお尻だけど、ウエスト細い。


 大人の女性のクビレ方が、非常に美しいし、男とは異質な体だと感じる。


 女性なのだから男の体と比べるのがおかしいのだが、男子中学生には異性の骨格と滑らかなアウトライン?シルエットが不思議でしょうがない。


 そして、少し厚いプルンッと唇がセクシーで、切れ長な瞳がクールで、フィオも間違いなくセクシーな美女だ。


 あとドワーフで力も強いというが、手も柔らかくスベスベで気持ちよかった。アスティと比べると柔らかいだけでなく弾力のある手だった。アスティは滑らかな感じが強かったかな?


 フィオの力は強かったのだが…負けることのない水準にある。

 考え事をしている間もフィオは本気で力を込めているようだ。

 一生懸命な姿は、クールでセクシーなお姉さんだとしても、可愛いーすごく、


 フィオの右側の首筋から鎖骨、豊かな胸が机に押し付けられ、スクエアーネックから見える寄せ上げられた谷間とボリューム感が非常に贅沢な一時にしてくれている…再び、フィオの苦しそうな表情と唇をボーッと見ていたら…


フィオ>シェリル

「シェリル!アップくれ!」


シェリル>フィオ

「本気ですか?」


フィオ>シェリル

「尋常じゃなかったぞぉ!」


 シェリルは、杖を持ち詠唱を始めた。


 アスティとサラも、こちらに戻ってきた。


サラ>アスティ

「こっちは、苗字も名前も名前っぽいよね?アスティのパパもシャルロットなんだよね?」


 比較的どうでも良い話までしているらしい…2人とも、まだ酔っているんだ〜


フィオ>シェリル

「シェリル!次々アップくれ!」

 徐々に、フィオとシェリル、酒乱モードのアスティさえ、笑わなくなってきた…。あまりに深刻になってきたので、



レン>ALL

「…俺、ぶっちゃけ余力あるんで、フィオさん一休み入れてから、魔法も段階的にじゃなく、いきなり水準あげてはどうでしょう?


 あと勘違いでなければ、アスティのパパのお酒の“ウンディーネの愛”の効果のせいで、力が溢れちゃっているですが…」


シェリル>ALL

「なんだぁーそれですよ〜。そのお酒だけで、100倍になってるはずだし、私がかけたのは、お酒効果にも達してないですよ。」


アスティ>ALL

「そうなの?」


 アスティとフィオが腕相撲を開始したら、結構、すぐアスティが勝った…。


フィオ>レン

「ちょっと早く言うか、早く決めてくれれば、こんな頑張って疲れなくて良かったじゃないかー」


レン>フィオ

「あっすみません、なんか一生懸命な綺麗なお姉さんのセクシーな唇に見とれちゃってて…頭回んなかったです…」


シェリル>フィオ

「この3人、相当酔っぱらってたから、そこで気がつくべきでしたね。アスティの話では、8倍位のはずなんで、お酒の分がなければ、4〜5回目には勝ててたはずよ。」


 フィオは顔を赤くしている…そうエルフの血のせいかフィオも長耳だ。



フィオ>ALL

「負けたままじゃ、収まりがつかん!!

 必要な物を持って、アスティの別荘行くよぉ!さーさー」

魔法のお酒の効果は長く、良いお酒で、二日酔いの心配がないのが神のお酒♪


うらやましいかぎり〜

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