表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレルユニバース  作者: 北条龍人
3/37

第3話/カルビアの森

 情報を少しでも集めるために、アスティナさんが俺をみつけてくれた場所を確認しようと思う。

リリリリーリンリンッリリリーリンリンッ

 鈴のような虫の鳴き声が聞こえ、日の出と共に目が覚めた…。

「朝か…夢ってわけにはいかないか…」

 都合良くないことは夢でないことが多い。好都合なことは大概夢落ちなんだよね。…気がつくとアスティナさんの方の世界のようだ。


 昨夜、アスティナさんにもらった服に袖を通した…俺はそんなに大きくないが175㌢あるので決して小さくはないと思うのだがズボンも上着の袖もだいぶ余るのだ。アスティナさんの父は2㍍を軽く超える長身だったんだろうか。彼女も170㌢位の長身だから遺伝か?寝間着と思っていたネグリジェみたいなこの服はお父さんのTシャツだったっぽい…

 昨日は昼は体感30℃で、朝と夜は体感20℃以下と涼しい、標高が高いんだろうか?


 俺は“謎の本”を手に階段を降りていくと、すでにアスティナさんは起きていた。

「おはようございます〜」

「あっ、おはよう〜昨夜は、よく眠れた?」

 やっぱり絶世の美女だ…笑顔が眩しい

「はい、お酒が良く効いたみたいで目覚めはよかったです。夢が少々長かったけど、睡眠は充分足りています。その割には体がどこか痛くなってる訳でもないので具合良かったです。」

「それは、よかったぁ♪その服も似合うみたいでよかったわ。大きくて悪いけど、」

 アスティナさんは、俺のえりを直してくれた時に、なんか良い香りがして至福感があった。

「いえ、ありがたいです。」

 …もしや、計算ずくなんだろうか。昨日、彼女が朝、俺を見つけてから部屋に運び、午後3〜4時まで寝ていたから、夜眠れないと困るだろうからとお酒を出してくれたんだろうか?気の効く人なんだ…

「湖の近くの森がカルビアの森だから、朝食を食べたら行ってみましょう。コレ、“言語学習指輪”だから付けていきましょう。」

「はい…」

 そういえば、昨日、ここはエルフ領と行っていたから、アスティナさんはエルフなんだろう。この部屋の通訳機能が日本の世界での人間に近い種族をエルフと変換されているだけで、本来は何々族と言っているんだろう。アスティナさんが本棚を指差している?…本棚に目を向けると本の背表紙のタイトルが読めた。

「すごい…」

「1-2週間つけていれば、ここの言葉が自然と覚えられるから」

「便利ですね。魔法の発達した世界は…」

 急ぎで顔を洗いと歯を磨いて、朝食の準備万端、朝の珈琲らしきモノを、入れてくれていたので早速食べることにした。

 目玉焼きにベーコンとレタスとトマトスライス、パンにバター、洋風朝御飯だ。アスティナさんとベランダで景色を楽しみながら、小鳥のさえずりをBGMにして、ここの土地の話や絵本の話をしていた。

 食後、草原を直線5km、森に向かって歩く。アスティナさんは…弓矢を持ってきたようだ。ついでにお昼の獲物を捕まえるらしい。湖の向こうに見える山を越えると人間領で、ここはエルフ領の端だという人間とエルフは仲が良い同盟国で、エルフ領は比較的単一民族で人間領歴史が浅いけど、最大国家で最も多民族らしい。

 エルフ領が日本で、人間領がアメリカって、ところだろうか?

「…今更だけど、耳…本物なんだ?」

 おもむろに彼女の耳に触れてみた。やはり軟骨でできている先が固めで根元が軟らかい

「そうよ〜エルフは森に住んでいることが多く、産まれながら、精霊と友達だから精霊魔法が得意なの。」

「アスティナさんは精霊を使わないの?火を起こす時、火打ち石を使っていたよね。」

「精霊も私達と一緒で意志も知恵もあるの。火の精からしたら、木に触るだけと思うけど、友達と食事している最中とか学校で勉強している最中に中断して来てくれるわけだし、毎回呼び出したら可愛そうよ。」

「そうなんだぁ…火の精って学校でに行っているの?」

「火種位に小さい火の子は、学校で勉強をして、仲間の良い友達と協力して、変化を覚えていくの、火雛や火蜥蜴、火鼠を練習するの。」

 組体操やグループで影絵を創る遊びってことかー小学生には受けそうだな。

「火の精も面白そうだね?皆でアーでもないコーでもないって相談しながら勉強しているのかな?」

「そうよー右足が無い〜とか雛なのに脚が4つある?とか誰がどこをやるかをちゃんと事前に決めないと同じ所ばかりになったりするの。人気の部位があるみたいよ。」

「そんなことまで話せるの?」

「友達だから、たまに呼ばなくても遊びにくるから、今度、紹介するね♪その指輪の効果にさらに驚くよ。きっと」

「すごいねーコレ」

 見た目は、宝石もついていない。ただのシルバーリングに文字が彫られているだけなんだが…


 そんな雑談をしていると、もう森の入口についた。横に並んで歩いていたのだが、森では、アスティナさんが先導して、弓をすぐ使える状態に準備している。森だからって、そんなにすぐ構える物だろうか…熊とか大型肉食獣いるのかな?狼とか入れば、昨夜辺り遠吠えでも聞こえそうなモノだけど…と思考を巡らせているとアスティナは立ち止まりしゃがみこみ辺りの気配を探っているようだ。

(小声で)

「何かいたんですか?」

 と聞いてみたら…口を隠すジェスチャーの後で、進行方向を指差した。音をたてないように、アスティナさんの後を追い、所々で地面を指差して、指を振っている。枝だったり、根だったり、倒れた古木だったり、踏むと音がなる物、つまずく物などを教えてくれているようだ。

 たまに茸や木の実を指差し、指で輪を作ったり、同じように指を降ったりしてくれる。たぶん食べられる食べられないを教えてくれているんだと思う。

 レアな時は、茸を指差したら、振り返り、目をキラキラさせて、頬を膨らまして、右頬を撫でる動作をしてから腰の革袋に入れていた。

『間違いなく、おいしいんだな…ありゃ』

と俺は読み取る。しかし、アスティナさん、すごいな…ジェスチャーだけで意思を伝える表現力、シャーマンかと思ったがレンジャーかも…アスティナさんが木を背にして…しゃがみ、手のひらをこちらに向け(制止の指示?)をしてから、アスティナさんはこちらを見ずに、左を見ながら、手招きをした。アスティナさんが横の地面をチョンチョンッと触る。

『隣に来てしゃがめってことか?』

 静かに近付いて、身を屈める。アスティナさんの視線を追うと小型の豚…豚科と思われる動物が木の実(ドングリ?)を食べている。豚の足跡を追跡していたようだ。途中、糞もなかったし、10分たたずに見つけた。本物の狩人が効率的で凄いことがわかった。急いで追いかけ、追い付くのではなく、ゆっくりと追跡して、ターゲットが立ち止まるなどの行動で相対的に距離が縮まる仕組みだ。確かにターゲットには気がつかれにくい。森の中だから、さほど風もなく風上風下を意識しなくても良いかと思うのだが、きっちりこちらが風下だ。追跡手段は足跡と枝の折れ具合だろうか?

 ビュッン

 弦楽器を思わせる音を発した。アスティナさんが即効で弓を射た。豚は、こちらの音に気がつき、こちらを向いた。その瞬間、眉間…小さな脳の位置に吸い込まれるように…。

 ストンッ…ドスン

急所を射抜かれた豚は、足元から崩れた。

「…すごい…一発で急所に」

(口の中に収まるほど小さなささやきだったが、)

「これも経験よ。」

 アスティナさんは、なんでもないことのようだったが俺は驚いた。なんせ、弓の弾かれる時の音を聞いた豚が音を確かめるため音源を確認する。その動作の速度に合わさっていた。豚に音が聞こえなければ矢は当たらずに上を通りすぎていた。豚が早く気がつき右でも左でも転回しても逃げられたはずだ。そして、アスティナさんは、次の矢を準備していなかったから揺るぎない自信があったのだろう。

 自給自足の生活は、一人で生きられる人間を作り、技術が極めて特化させる。アウトドアとサバイバルは、別物だと考えよう。ボーイスカウトで自然で生きる力をつけてきたと思っていたがとんでもない。

 狩りの経験は魚釣りくらいしかない。日本で兎でも猪でも狩りの経験しておきたかった。“弓”ひとつでも、親が英才教育で“弓道”の経験があり、自信を持てるぐらいの成績はもっていたが、動物の動きを予測して、しかも、急所に射れるか?まず無理。そもそも動物を見つけるのに時間がかかるはずだ。

「…っと、」

 アスティナさんが豚を血抜きやら処理して、ロープで枝に吊るし始めた。とりあえず手伝い。

「持っていかないんですか?」

「帰りに回収しましょう。レン君が倒れていた所は、ここから1時間くらい東よ。」

「湖の方?」

「そうよ♪結構ウロウロしたのにわかったのね?」

「うん、なんとなく」

…これは…アスティナさんは観察力ひとつとっても、かなり上手うわてクサイぞ…一通りリードされてるし、昨日の握手の時もこっちのすべてを見透かした上での微笑みだったかもしれない…

 これは、どっかで男のプライドをかけて見返さなければならないと強く思う。


 俺が倒れていた場所までの道程は、森の中の苔や木、茸や虫、この森に棲息する生物や植物の話をしながら進んでいった。途中、川を上流に遡り滝で横の岩肌をよじ登った。さらに10分遡ると丸太の橋があった。直径60cm位の木が倒れてるだけだが十分濡れずに渡れる。所々、苔で滑る。

 それで少し気がついてきた。どうやらアスティナさんはお手本のコースを行動で示し、難易度を徐々にあげている…要は、どこまで何ができるのかをチェックされている。俺がうまくできていると嬉しそうな目で微笑んでくれている…

「んっ?」

 アスティナさんが“お姉さんモードからレンジャーモード”になった…緊張感が急に出たのだ。俺は、あえて声をかけずに、アスティナさんに静かに近づき、彼女の指示を待ち、横顔を眺める…長い睫毛に硝子のような輝く瞳、高く細い鼻、透明感のある毛穴のなどない白い裸、柔らかそうな唇にほのかなピンク、総合して小さな顔で美人だ。欠点はー日本人の風貌から遠く、綺麗だが親しみが持てない美女といったところか?

……

…………

…………………

 しばらく待つとアスティナさんは俺に視線をチラッと向け、

「レン君の時、同じ感じがする。」

「…というと?」

俺は見とれていてドキドキしていた。慌てて隠し聞いた。

「匂い…空気感が違うの、精霊とか他の場所から何かを召喚した時も“空間の歪みの穴”から空気が流れ込むから、温度も湿度も変わってくることがあるの…慎重に進みましょう」

アスティナさんは歩を進め始めた。

「召喚?まだ空間に歪みが残っていれば帰れるかな?」

俺も後を追いつつ、ファンタジー感に期待しながら聞いた。

「その可能性もあるけど、魔物が現れる時もあるわ」

「魔物がいるんだ…」

 木々の合間を縫って行くと遠目に人の足が見えた。

「まただわ?」

 顔を見合せ、倒れている人に駆け寄ると見覚えのある衣類に親しみのあるシルエットが目に飛び込んできた。

「…?サラ〜ァ!」

俺の反応にアスティナさんは驚きながらも二人で駆け寄った。

「知り合い?」

アスティナさんもサラの顔を覗きこんだ。

「幼馴染み!兄妹のように親しい子。コラ、起きろ〜」

 俺は、パシパシッと遠慮なく叩くが起きない…おまけにビショビショだし朝露のせいか…

「レン君の時もそうだったわ…この場合、空間移動の副作用で精神消耗しているんだと思うから、家まで運んで寝かせましょう。」

アスティナさんは、荷物を卸した。

「なんで、こいつまでコッチにいるんだろう?デッカイ荷物まで持って…」

 横向きに寝ているのだが背中には山歩き用のリックにパンパンに荷物を背負っている。

「着替えないかな?体が冷えちゃうとまずい。」

 サラのリュックを開けて確認すると着替えとタオルがある。

「そうね。」

 俺はサラの服を脱がし始めた。コートを脱がして、カーディガンを脱がせて、ブラウスのボタンを2つ開けてサラの胸の谷が目に入り、手を止める…と迷っていると、アスティナさんが声をかけてくれた。

「私がやろうか?この子に気を使っているんでしょ?」

 俺はアスティナさんに服を脱がせるのを任せ、サラのリュックから着替えとタオルを出した。

「すみません、サラがいつのまにか発育してて…同じ歳だけど、気づきませんでした。」

 アスティナさんは、5分くらいで、体をふきサラを手早く着替えさせてくれた。ぶっちゃけた話、その様子を逃さず覗き見ていた…のは言うまでもない…美しかった芸術的な意味で…。


 俺はサラの横に寝転がりながら、サラをロープで自分と縛り、おんぶして帰路にたった。サラの頭にはタオルが巻かれている。長い黒髪も濡れてしまっていたからだ。枝に引っ掛かけないようにという意味もある。サラのリュックはお腹側につけている。

 アスティナさんは、持ってくれるというが遠慮した。

 理由は、途中にあった食材と豚を回収するためと途中に何かいれば射れるように、

 咄嗟に動く必要がある場合、初めて背負うだろう登山用のリュックは、動きを制限してしまうと思ったのだ。

 川の丸太橋の所では、慎重にリュックはアスティナさんに一時的に預けた。

 岩場や森の中は、人を背負っていると意外に気を張らなければいけなかった。獣道でも動く石を踏まないようにしたり、ぬかるみで滑らないように気をつけながら急いだ。アスティナさんは真っ直ぐ家に帰ろうと行ったが、俺は豚の所まで戻ろうと主張した。初めて狩りを見た感動が、あのまま豚を腐らせる。あの命を無駄にすることはできないと思ったのだ。

 日本にいた時は、考えもしなかったが、日本で培った価値観、正しい答えとされるモノに縛られていることを強く感じる。

 それから、帰る前に倒れていた場所の近くの岩に『★』を書いて、後日、深く彫りたいとアスティナさんに伝えた。どんな物語でも出入口は一緒という設定されている。理屈なんだろうが手掛かりがないことがそうさせるんだろう。ここから来れたんだから、ここから帰れるはずだと俺は思うからだ。肝心の“空間の歪みの穴”は空間が少し屈折して見える程度の小さなモノで手で触ってみたりしていたら消えてしまった。


 人を担いだ山道は、素人には不可能と思ってたが意外にどうにかなった。豚肉は結局、解体して、8割を川に浸け保管する分と2割をいかだで持ち帰る方法をとった。行きは地道に歩いたが、帰りは川下りとなり、随分とはかどったのだが、川下りの間に俺はうただ寝した。

  

▼▼The world in the book▼▼▼▼▼▼▼▼

そして、本に堕ちた。

俺はベロンに誘われアビゲイルのお見舞いに魔術師ガーランドのもとに向かった。

この魔術師は師匠(ミカエル)の親友でベロンとも親交があるというが彼は変わり者だが悪い人ではないと念入りに念押しされた…?ベロンは特に断りもなく彼の家に入って行く続いて入るとすぐに事情がわかった。調度品の趣味が悪く黒魔術趣味?魔術師と言うのだから、むしろイメージ通りと言ってもいいくらいだが生物のホルマリン漬けだからマムシ酒?甲殻類や多足類の標本?動物の剥製?内臓?様々な骨格などが規律正しく陳列されている。生物学…解剖学にも長けていそうなことがわかる。

老師(ガーランド)、レン殿を連れて参りました。」

(って老師誰それ?とベロンの肩越しに奥を覗くといかにも魔術師といった風貌の老人がB2サイズの極太本に執筆している。…う~ん怖い!)

「っ‼」

老師と呼ばれたご老人が目を見開いて、こちらを向いたので俺は慌てて一礼した。

「随分と若いのぅーお主がレン殿か?」

「はい、ヤマト族のレンです。お見知り置きを…魔術師と聞いていましたが解剖学にご興味がおありなんですか?」

「ホォホホ~‼話が早い、お主がアビゲイルに施した物理治療の手法をベロンに聞いた時は驚いたのじゃ解剖学とな?故郷ではこの手の術が発展しておるのか?」

「あっそうなんです。故郷では学生でもこの手の知識を調べることができて、医療ゲームもたまたま興味があって知っていただけですよ。だからこの手の部屋も不気味には感じますけど、理解できます。」

 老師ガーランドは、部屋を見回し目を瞑り語り始めた。回復魔法を専門に生きてきたがと漠然と治ることを祈るより、人体構造をに詳しく理解している方が効果が高いことがわかったから知識を蓄えようと努力してきたこと、有事の際には応用として人体構造の知識を破壊いも応用できてしまい、称号が【奇跡の魔道師から死神魔道師】となってしまい、他人の理解など得らず批判の対象となり虐げられてきたこと、人のため世のためと多くの人を救ってきたのに善行が仇となったこと、世の民が自分が思うほど優れてはおらず愚かであること、まるで俺が文明の進んだ世界から来たことがわかっているかのように、身の上話から世界のことを解説してくれた。

 話が落ち着いたところで俺も自分のすべての情報を老師ガーランドに話した。話した理由はむしろ彼が地球の人間であるように感じ帰るすべを知っているのではないかと思えたからだ。

 地球の日本の現状と大体の世界の情勢の文化の発展など、特に日本が平和で戦争が身近ではなく、平和と呼んで理性も育っているけど、人間特有の愚かさゆえの罪はなくならず、罪を罰するのは神でも人でもなく法で裁かれるようになっていると伝えた。法治国家を平たく言うとみんなが決められたルールを守ることが重要になっている。

 結果的に老師ガーランドはここの世界の人間で俺のように世界から弾かれた人間ではなかった。この世界にいながらにして高い知恵を持つ天才の無類のようだ。俺のイメージの中では地球で言うと多才でレンブラントみたいな人かもしれない。俺の帰えるための情報は得られなかったがこの世界の歴史や魔法や魔物、世界の成り立ちを教えてくれた。対価は俺の世界での知識…些細な人類の経験で学んできたこと、ウィルスや細菌の概念、ワクチンや抗生物質から交通手段やエネルギーの作り方、衣類、食文化、美の概念、政治の主義の種類、道徳の概念などを説明してみた。お互いの世界に詳しくなっていないから話すべきポイントが合っているかわからないが自分の世界で優れているだろう点をピックアップした。

わかったことは、やはり科学の世界と魔法の世界ということで魔法が発達しているからこそ、人体の構造がわからなくても傷を治せてしまうし、エネルギーも魔法で魔石で魔道具を起動させることができて、火薬や石炭、石油、電気などのエネルギーも機械的な仕掛けも原始的なままで発展しないでいるようだった。

「お茶をお持ちしました。」

話が長くなっていたのか集中ししぎていたのか?調度、喉がカラカラになっていたところに可愛らしい女の子がお茶を運んできた。

「アビゲイル!もう大丈夫か?」

「アビゲイル?」

ベロンはアビゲイルと呼ぶがあの怪我をしたエルフの女の子の名だが同一人物に見えない…

「レン様、命を救っていただきありがとうございました。」

「アビゲイルさん?随分、綺麗になりましたね?もう怪我は良いのですか?」

「はい、応急措置が良かったことと腱や筋肉の位置が正確な接合部でしたので回復力増強で済み補完部位が少なくかったのですぐ全開と言えましょう。」

「アビゲイルは間者として男装していたんだ。本来は絶世の美女で通る…スゴいだろ?」

「なんでベロンが自慢顔なのよ。チャチャ入れないでよ。」

「それは良かったです。でも、顔色を見る限り、たぶん流れてしまった血は足りないはずなんで栄養のある食べ物食べて安静にしていてくださいね。」

「わかりました。ありがとうございます。」

話は飛ぶが、ベロン達は、ここら一帯を支配する偽鬼族という屈強な大柄な人間の国に抵抗するレジスタンスのようだ。当初、ベロン達は冒険者で塩の行商人(アールブ)からの依頼で山賊を調べていたら隣国のポロテン国が関わっていることがわかった。アビゲイルが間者として、先入捜査を行い強奪された塩とポロテンが独占している塩が同じものか調べていた。塩以外にも略奪を繰り返して暴政をしき、国民は飢餓に苦しみ、人権を無視している国であることがわかり対立することになり冒険者の仲間と立ち上がったのだ。

頭目は目の前に座る老師(ガーランド)のようだ…。

老師(ガーランド)さんは、てっきり隠者なのかと思いましたが世を憂いて組織を作っていたんですね。」

「世間の思うどれも仮の姿じゃ、熱き心もワシには時間が足らぬが剣聖(ミカエル)のヤツが押し付けおった。ヤツには恩があるし腐れ縁で50年の付き合いじゃ仕方あるまい。本来ならヤツのが余程将軍に向いているが子供のように前線に出たいそうじゃ、ワシは逆にもう前線には出れんし策を労する軍師業務は向いておる。一種の適材適所の分業じゃな。」

「ポロテンにある塩はやはりアールブの物でした。目に余るあの非道な国をどうにかせねばいけません。」

アビゲイルは悔しげに老師(ガーランド)に報告していた。

▲▲I get out of this world▲▲▲▲▲▲▲

 アスティナさんのことが段々わかってきた。

 日本の女性とは違いサバイバル能力にたけていて、お姉さん感が出てきてしまった…


男としては、見返さなければ…


 義妹的なサラが追いかけてくれたらしく、誘拐確率はなくなり気軽に帰れる気はしない…困った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ