幼なじみと恋娘(side:レナ)
今回は大分短いです。本当に、すいません。
1
二回戦が始まった。その瞬間、相手は人形を操り攻撃してくる。
「ほらほらほら! アタシの攻撃に避けてばかりじゃ、意味がないよ!」
カオルの幼馴染みの攻撃。人形たちは全員槍を持ち、レナに突撃してくる。
「……強い。でも……当たらなければ……どうという……ことはない」
レナの横に一瞬、仮面をつけた赤い人を見たような気もするが、気のせいだと思う。
レナはそんな事を思いながら、ファートゥムの引き金を引く。
「避けてばかりじゃない……。……攻撃も……する」
そう言ってレナは二連結ガトリング砲にファートゥムを変え、人形とカオルの幼馴染み、リリナに向けて発射した。
「キャッ! なによそれ!」
リリナが何かいっているようだが、ガトリング砲の発射音で何を言っているかは聞こえない。
「レナ……貴方何かに……負けない」
ガトリング砲を荷電粒子砲に変え、さらに攻撃をする。
「ちょっ! 今のはシャレにならないよ!」
リリナが怒りながらそう言う。そしてその瞬間、レナの荷電粒子砲は切裂かれ、元のファートゥムに戻る。
「何……したの?」
「教えないよ!」
リリナはそう言い手を横に振るった。その時、レナは地面に叩きつけられた。
「…………痛い」
レナは地面に倒れたまま動かない。というより、動けない。
「これは……糸?」
「あら、ばれちゃった?」
「…………(コクッ)」
レナは無言で頷く。
「まぁ良いわ。どうせ動けないし。だから……嬲らせて貰うわよ」
そう言ってリリナは大量の人形を操りだす。
このままじゃ、レナは負けちゃう。それはヤダ。絶対にヤダ。だから――
「レナ……本気出す」
レナはそう言って、目を瞑る。そして――
「魔神化」
そう一言呟いた。
2
レナの拘束が解ける。そしてレナから六つの翼が生える。目は赤く染まり、体からは禍々しい魔力があふれ出る。
「な、なによそれ!」
「……レナ、サリエルの魔人……」
そう言いながら、レナは人形達を睨みつける。
さぁ、レナの人形になってもらう。
「レナの……物になれ」
その瞬間、人形が動きを止める。
「え、あ、ちょっと! なんで動かないのよ!」
そのまま人形たちはリリナの方へと振り返る。
「な、なによあんた達! 何で、何でアタシに従わないのよ!」
リリナは自らの腕を振り、人形達を従わせようとする。
「無駄……。全ては……レナの……兵士。だから……やれ!」
人形達はレナの一言で、リリナに攻撃を開始した。
「え、ちょ、嘘でしょ。こんな三下みたいな終わり方……イヤァアアア!」
リリナは人形の攻撃を受け気絶。
邪視。サリエルの持つ能力の一つ。見たモノを殺したり操ったりすることができるというものである。その為、レナは人形を操り、リリナに攻撃したのだ。
「勝者、レナ・Y・アストレイ!」
その瞬間、レナの勝利が確定した。
3
「あーあ、リリナ負たよ、負けたな、負けました。もう一寸頑張ってくれれば良い、良いのに、良いんですが。まぁ負けたからには仕方ないが、ないけど、ないのです」
歎はそう言いながら現れる。首をやれやれといった感じに振りながら。
「でも、この展開は嫌いじゃない、ないね、ないですね。だからボクも、一寸ばかし本気を出すよ、出すので、出しますか」
そう言いながら不敵な笑みを浮かべる。そして大げさに手を広げ、口を開いた。
「さぁさぁ皆さんFクラス代表、狂咲歎! この狂咲歎が、途轍もないパフォーマンスをお見せしよう、してやる、しましょうか!」
そう言いながら歎は、自ら使う鈍器を取り出しカオルに向けた。
「では始めよう! 始めるぞ! 始めましょう!」
歎はそう言って、もう一度笑った。




