クラインド杯校内選考
クオリティが上がらない。どんどん下がって…orz
1
サバイバルが終わって一ヶ月。今日からクラインド杯の校内トーナメントが行われる。一年から四年までの学年代表クラスを三クラスずつ出場させ、その上位二チームを一チームとし、クラインド杯本戦に出場させるのが決まりだ。
ちなみに何故二チームなのかと言うと、一チーム六人×二と言う事で十二人。十二騎士団と関連させているらしい。僕にはイマイチ意味が分からないが。何故かと言うと、一チーム十二人だが、試合に出る事が出来るのは十二人の中から五人まで。最初から五人にしろと思うのは僕だけだろうか?
まぁ理由として相手のタイプや魔法の属性を見て誰を出すかとか、疲労が溜まらないようにするとかあるらしいが。
「さて、僕達の第一試合は何処となのかな?」
僕はそう言いシンヤの方を見た。シンヤはトーナメント表を取り出し、僕達の相手を確認する。
「えっと……お前等は第一回戦第三試合目に二年Bクラスとだ」
「じゃあすぐに試合はあるというわけだね」
「まぁな。でも、一時間位は時間があるぞ」
一時間か。長くもなく短くもない中途半端な時間だね。かと言ってただ試合を見ているのはつまらないし……、とりあえず何かをして時間をつぶさないと。
「そうだ、いい忘れてたが選手にはチームごとだが控室があるから、そこを使っていいらしいぞ」
そう言いシンヤは控室に行くルートを教えてくれた。僕は音楽を聴きながら、控室に向かった。
2
おや、電気が点いていない。誰も来てないのかな?
そう思いながらドアノブを回す。すると案の定誰も居なかった。
「おやこれは……入れていいのかな?」
僕は控室に置かれている茶葉を見ながら、きょろきょろと回りを見る。恐らく良いと思うのだが…。
「九曲烏龍……、何処かで聞いた覚えが…………。ダメだ、思い出せない」
まぁ飲んだら分かると思うが……。
「い、いいよね? うん、いいさ。いいに決まっている!」
僕は誰もいない部屋でそう呟いている僕は、さぞや怪しい人に見えただろう。まぁそんな事はさておき、僕はその後お茶を入れさせてもらった。
「この綺麗な紅の水色……」
僕はそう呟きながら口元にカップを持っていき、紅茶をすする。
「……静かでやさしい味わい…………! 思い出した。九曲紅梅か! 五~六年前に口にしてから、茶葉すら見てないから忘れていた。しかし……、中華公国でしか販売していない幻の銘茶が何故此処に?」
そう、九曲紅梅は中華公国内でしか販売されていないお茶で、セルシニアでは中華公国幻の三大銘茶の一角として一部の人から絶大な支持を受けている。
しかし何故幻の銘茶が此処に? 輸入はあり得ないし……、わざわざ買いに行ったとか? だとしたら、どれだけ金を使っているんだ。安物でも二五グラムで七百リートはくだらないんだぞ。しかもパッと見でも五百グラム以上はあるし、茶葉を見て飲んだから分かるが、かなりいい茶葉の様だし……、恐らく二五グラムで二千五百リートは行くだろう。
「学園長の趣味か? しかし……、絶対にあの時の教員が此処に置いたんだよな。生徒が入れるように。うわぁ…、哀れ~。今度何かお礼でも送るか」
今頃泣きながら茶葉を探している学園長が目に浮かぶ。サラダ油の詰め合わせでも送るかな。
そうこうしている内に一時間ほど経っていた。僕は控室から出て、闘技場へと向かった。
3
出場選手エントリーが終わっていたらしく、僕以外の五人は全員そろっていた。
「やっと来たかカオル。遅いぞ」
「別に良いだろ? 僕が出場する訳ではないのだし」
今回のトーナメントの試合は、一対一×三人で行うとの事だ。一チームは六人。その中から三人を選択して出場させる。先に二勝したら勝ち。しかし第一回戦は三試合すべてを行う。
「で、誰が出るんだい?」
僕はシンに対してそう聞く。
「まず第一戦目がアリアだ。そして二戦目、これは俺が出る。最後はミリア。この三人で初戦は行う事にした」
ふむ、前衛二人が先に出て勝利を狙うと言う事か。ミリアは回復を基本とした後衛。大丈夫なのか?
そんな事を思っていると、二戦目が終わったらしく僕達が入場する事になった。闘技場の盛り上がりはかなりモノも。
『さぁ一回戦第三試合!! 戦略を巧みに生かし勝ち残って来た二年Bクラス! 戦略が戦術に負ける等あり得ない!! 最後に笑うのは僕達二年Bクラスだ!!』
こう言う時にしか出番が無い放送部が、大声でそう言う。
『対するは圧倒的な力を見せつけ、サバイバルを勝ち残った一年Sクラス! 男二人に女が四人。そしてそれらすべてが美女!! 男の敵め! 男二人は負けてしまえ!!』
何だそれ…。と言うか今ので闘技場にいた男子の目が変わった様な…。気のせいだ。気のせいだよね? 気のせいだろう。うん。僕はそう信じる。
『では第一回戦三試合目、第一戦を始めましょう!!』
その声と共に、相手の一人が立ちあがり、舞台に出てきた。
「私が一戦目ね。カオル! 見ときなさい!! 相手を軽くひねってあげるから!」
そう言い自信に満ちた表情で、ゲイボルグを手にして、舞台に出て行った。




