サスタ星編 第1話 おはよう
「あ、起きた?おはよー」
誰だろう、この人は。なんでここに?
ポカンとしていると、目の前の人が笑い出した。
「面白いね!その顔ー!ボクが誰だか知りたいのー?ボクは、陽織。これからよろしくー!敬語は使ってねー」
心が、読まれてる…?…陽織…さん。聞いたことない。
ふと気になって、周囲を見渡してみる。金属製の壁に囲まれた、窓のない部屋。
ここには、僕の寝てる高そうなベッド1つと、陽織さんの座っている高級そうなソファしかない。
なんともアンバランスな部屋だ。窓がないから、今がいつで、ここが何処か全く分からない。
「…あ、の、陽織さ、ん。ここは、何処、ですか?」
声が出にくい。変な喋り方になってしまった。
「ここ?ここはね、サスタ星っていうところの、軍本部の地下幽閉施設!因みにおはようとか言ったけど、現在夜中の1時!」
「え…何処…しかも、めちゃ夜…」
幽閉施設、なんて言ってなかったか?
「そ、だからボクはそろそろ寝たいから君も寝てね!」
「え、え、え?」
今起きたばっかなのにもう寝なくちゃいけないのか…?まだ聞きたいことがあるのに…
「ほらほら、さっさと寝てー!他に聞きたいことは明日聞いてね!じゃ、おやすみ!」
陽織さんは、僕を無理矢理寝かせると、部屋から出ていってしまった。
「なん、だったんだ…」
寝ろと言われても眠くないし、知りたいことが多すぎるし、知ったこともわからないことばかりで、頭が落ち着かなくて寝られない。
サスタ星なんて聞いたこともないし、僕がここに来たわけも分からない。でも、とりあえず寝なきゃ。
…てか、僕、誰…??
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