プロローグ
僕には親友が居る。
女の子の親友が。
生まれた時から何時も一緒の。
そいつは鉱石ラジオがお気にいりだ。
ラジオのツマミを弄ると流れる音楽。
人の言葉。
つまらないトーク。
それが好きで一日中弄っていた。
僕には親友以外に友達が居ない。
何故か分からない。
勇気を出して声を掛けても何故か不気味な目で見られる。
何度も同じ様な目で見られ僕は親友意外の友人を作るのを止めた。
小学校に入学した時のことだ。
親友を小学校に連れて行くと奇異な目で見られる。
何故か分からない。
先生に親友の事を咎められた。
理解できない。
大人しい奴なのに。
だから僕は親友の為に僕は暴れた。
学校を巻き込んで僕は親友の為に戦った。
親が先生に呼び出され怒られたが気にしなかった。
親友の為だ。
そしてとうとう親と先生が折れてくれた。
親友と一緒に学校に行くことを。
僕らの勝利だっ!
「小さいお子さんが自分だけの空想の友達を作る事有りますが……」
「あの子昔から事故で死んだ子のラジオを親友だと言ってましたが……アソコまで酷いとは……」
「友人の死を認めたくなくてラジオを身代わりにしたんですか?」
「はい……お医者様は恐らく……と」
「分かりましたラジオを学校に持ち込む事を許可しましょう」
「すみません」
先生とお母さん何話してるんだろう?
まあ~~良いか。