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魔法少女かえで@agent 〜35歳サラリーマンが魔法少女やることになりました〜  作者: そらり@月宮悠人
第二章

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え? 自宅レッスン!?

 ――あらすじ。

 大人気アイドルグループHuGFに歌の指導されると思ったら、まさかの合格点を貰うという大波乱が起きる。


*   *   *


「私今まで本当に歌がダメで、カラオケでも最高80点なんですよ。だから急に上手いって言われても信じられなくて……」

「いやいや、あたしらからしたら下手だったっていうのが信じられないんだけど……」


 古間麗美がメンバーの方を振り向いて「ねぇ?」と同意を求める。


「私も……。そんなに上手いのに信じられない」

謙遜(けんそん)? 謙遜してるの……?」


 岩清水明音と神谷瑠夏もジト目で見てくる。


「うーん、不思議だけど本人がそう言うのなら本当なんでしょうね。嘘をついてるようには見えないし。きらちゃんはどう思う?」

「私も同感よ。なにがあったのかは分からないし興味無いわ。かえでさんがここまでやれるという事実こそが重要なのよ。これは思ってた以上の逸材だわ」


 卯月響子と東山煌梨がそう言ってくれると空気が一変した。岩清水と神谷も「そうだよね、嘘つく必要ないもんね」「上手いなら問答無用の爆アドだしね」と受け入れてくれた。

 一番混乱していた俺も落ち着くことができた。

 そうだよな、下手になったならともかく、上手いなら上手いほうがいいじゃないか。もしかしたら魔法少女になったことの副産物なのかもな。


「じゃあ次! ダンスを見せてもらうわ!」

「はい!」


 もしかしたらダンスも一発OKが貰えるかもな!


*   *   *


「――全然ダメね」

「で、ですよね……」


 そうそう都合よくは行かないか。歌が一番の問題点だったんだから、踊りに集中できるだけ良しとしよう。


「うーん、ステップもそうだけど体幹が弱いのね。今後は体幹トレーニングを中心にしましょう。ボイトレは週1で大丈夫だろうし」

「はい。……ボイトレ?」

「ボイストレーニングって聞いたことない? 言うなれば発声練習よ」

「え? 歌はいいんじゃ……」


 ないんですか? と言おうとして「甘い!」と遮られる。


「確かにかえでさんの歌は上手いわ。でもそれは()()()()()()というレベルなの。かえでさんには限りなく私たちに近いレベルまで上がってもらうわ」

「え……私たちって、HuGFの皆さんと同じレベルってことですか?」

「理想はね」

「いやいやいや! さすがにそれは無理ですって!」

「大丈夫よ、全く同じレベルを目指すわけじゃないから。次のライブまでにできる限りレベルを近づけるの。目標は高く持たないとね」

「……ま、まあやれるだけは……やってみますけど」

「そうこなくちゃね、ダンスは多めにレッスンしたいけど大丈夫?」

「えーと、土日以外はこれから調整しないといけないので、また後日LINEしますね」

「そうよねー、かえでちゃんは三ツ矢学院だし忙しいでしょ」


 卯月が助け舟を出してくれたので、すかさず「ええ、まあ」と、やや困り顔で演出する。


「そういえば三ツ矢学院は全寮制じゃないのね?」

「はい。寮生もいますけど、私は自宅からで」

「そうねー、ならリモートレッスンはどうかしら?」

「え?」

「あら、それはいいアイデアね。それなら自宅でもできるし」

「え?」

「それなら話は変わるわね、ボイトレも少し増やしましょう」

「え?」

「大丈夫よ、私たちが全力でバックアップするから」


 いやいやいや、そういう問題じゃないんだって!

 三ツ矢学院に通ってる子がボロアパートに住んでるわけないだろ? 百歩譲ってアパート暮らしだとして、ペラペラの壁しかない部屋でリモートレッスンできるわけないだろ!?


「じゃあ、今日はもう時間だから、また今度ね」


To be continued→

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


急遽(更新作業10分前)構成変更して文字数少なめにしました。


なんだか三ツ谷学院というブランドが裏目に出ている楓人。自宅でのリモートレッスン、いったいどうする?

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