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魔法少女かえで@agent 〜35歳サラリーマンが魔法少女やることになりました〜  作者: そらり@月宮悠人
第三章

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久しぶりのメンバー集合

すみません、予約投稿できてませんでした……。

 いつものスタジオに行くと、そこにはメンバー全員が揃っていた。


「かえでちゃーん!!」

「卯月さん!?」


 相変わらずタックルに近い抱きつきされて尻もちをついてしまった。

 それにしても危ないところだった。いつもの癖でステルスモードをオフにしといて良かった。もしステルスモードのままで来てたら大変なことになるとこだった。

 彩希のやつ、まさかここでメンバー全員集合のサプライズとは。


「ほんとに、本当に心配したんだからぁ〜!」

「卯月さん……」


 ボロボロ泣いてギューッと抱きしめてくる。ちょっと苦しい……。


「すみませんでした。ご心配お掛けして」

「本当にね。死んじゃうとこだったんだよ!?」


 古間麗美は卯月を押しのけながら詰め寄る。


「は、はい……すみません」

「明音と瑠夏にもちゃんと謝んな。練習もろくにできないくらい落ち込んでたんだよ」

「そうなんですか!?」


 こういう時に姫嶋かえでの人格出てきて欲しいんだけどなぁ……。


「明音さん、瑠夏さん、本当にすみませんでした」

「……次にまたあんなことしたら、絶交だからね」

「もう二度とあんな無茶しないで」

「はい。もう皆さんを悲しませたくないですから」

「はい! しんみりモードはこれでおしまい!」


 パンッと手を叩いて煌梨は場の空気を変える。


「それと響子、かえでは一応病み上がりなんだから、抱きつきタックルは止めなさい」

「あ、ごめんなさい!」

「あはは、大丈夫ですよ。もう治ってますから」

「そうだ! 最初に言わなきゃだった! 退院おめでとう!」

「ありがとうございます」

「言うまでもなく、かえでは世間的にはまだ入院中だから、周りに言わないように」

「分かってるー! ……ところできらちゃん?」

「なに?」

「いつから“かえで”なんて呼び捨ての仲になったのー?」

「つい最近よ。かえでにも呼び捨てでいいって言ってあるわ。ね?」

「う、うん」

「ずるーい! 私もかえでちゃんに呼び捨てで呼ばれたいー!」

「いや、卯月さんは年上ですし」

「いいの! 名前で呼んでー!」


 すっごい頬スリされる。

 本当にこの人が俺と煌梨を助けてくれたのか?


「分かりました! 響子さん!」

「わーい! かえでちゃん好きー」

「ちょっと響子さん!」


 今度は抱きついてほっぺにキスしてくる。酔ってるのか!?


「ほら、いい加減にしなさい」

「やーん! もっとかえでちゃん成分補給したかったのにぃ〜」


 猫みたいに首根っこ掴まれて引き剥がされる。

 どう見ても煌梨がお姉さんだ。この人が本当に頼りになってたのか?


「さて、来週のミニライブに向けて練習するわけだけど、まずはかえでの状態を知りたいわ。歌とダンスやってみて」

「分かった」


 入院中と、退院してから1週間。どれくらい鈍っているのか俺も気になるところだ。


「じゃあ、オリオンやってみようか」

「オリオン!?」

「あら、イヤ?」

「いや、その……振り付けも、だよね?」

「もちろん」


 笑顔の煌梨が怖い。

 仕方ない、覚悟を決めよう。


「踏み出せない一歩、月より遠い距離

 遠くから見てるだけ、それだけでもいい」


 歌い出すと、思ったより喉に負担はなくスムーズだ。


「夢中になっちゃったの君に届けたい

 I have feelings for you」


 振り付けは相変わらず恥ずかしい。真剣な顔したメンバーの目の前で踊るのがさらに恥ずかしい。


「ふぅ……どうでしたか?」

「うん、悪くないわ。響子は?」

「気になるところはあるけど、すぐ修正できるし問題なし!」

「明音は?」

「いいと思う」

「麗美と瑠夏も、大丈夫そう?」

「うん!」

「オッケー」


 まさかの一発合格を頂いた。

 もしかして、これも姫嶋かえでという魔法少女の体のおかげなのか?


「これなら1週間後に十分(じゅうぶん)間に合うわね。アレも行けるわ!」

「アレってなんですか?」

「ふふん。ただミニライブやるだけだと思ってるの?」


 また嫌な予感が……。


「姫嶋かえでの新曲よ!」



 To be continued→

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。


姫嶋かえでの新曲決定です!

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