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日刊 異世界新聞  作者: 世界新聞ギルド編集部
2/22

オリハルコンの鋏が商品化(バハムート歴2018年9月14日)

 本日武器ギルドの方から正式発表がありました。

 今回、北で活躍しているとあるパーティがオリハルコンの鉱脈を発見したため、一部の間で非常に要望の高かった、オリハルコン製の鋏が、一部専門職向けに発売されるそうです。


 今まで、素の防御力が高い方は髭を整えるにも、髪を切るにも一苦労でした。

 聖剣や魔剣があればまだしも、ドラゴンに焼いてもらうためにわざわざ集団で北の山の火竜の巣にまで出向く猛者もいたそうです。

 また、高防御力女子もムダ毛処理の為に、福利厚生に高攻撃力で切れ味の鋭い武器を貸し出しがある国やギルドに集まる傾向があり、今回の発表によりタンク職の転職も危ぶまれているそうです。


 他のオリハルコン製品に関しては、議論が紛糾しており、今後の続報をご期待ください。




 裏解説


 高防御力女子は騎士への適性が高く、王国兵士や冒険者で才能がある女性が転職する例が多い。しかし、レベルが上がるにつれ、防御力が高まり、体毛まで硬くなる結果、ムダ毛処理に悩んでいる女性は全体の77%にまで上るそうだ(裏新聞社調べ)

 その為給与よりも、毛を剃ることができる武器の貸し出しがある所に集中しやすく、男ばかりの職場である現場騎士たちのモチベーションになる女性騎士が、特定の国に集まりやすく、優秀な若手も集まりやすく、国家間の戦力バランスが大きく崩れる要因となっている。

 今回の発表はそのような武器を持たない、某魔導大国と某聖国を中心に政治的力が発動して実現したらしい。


 ちなみに、最初に体毛処理に武器を貸し出し始めたのは、アルバーナ王国の初の女騎士団長、猛牛のエルリーンらしい。

 また、エルフの国などはそのようなものの為に希少素材を使うなと抗議を出したそうだが、即世界掲示板にて

「紙防御は黙っとけ」

「相変わらず空気が読めない」

「お前らは木で満足しやがれ」

 と、非難が集中しているそうである。


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