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第1章5話 最初の村(中編)

どこからか、草むらを走る音が聞こえる。

「本当にこれでいいのか?」

ある男は隣にいたもう一人の男に問いかけた。


「これでいいんだよ、これでこの村は消えるんだからな」

そんな物騒な話が聞こえたのは、アキト達が村に着いた夜の事だった。


翌朝


「おはようございます!!朝ですよ!起きてください!」

早朝からとても元気な声が聞こえてきた。


「ん?あぁクロラさんか、おはよう」

はっきりとは見えてないが、元気な声で分かるくらいの声の主は、この宿屋の看板娘のクロラさんだった。


「おはようございます、アキトさん、寝起きがいいんですね」


「そうかな?普通に起きてるつもりなんだけど?」

自分では普通のつもりで言ってみると


「いやいや、アキトさんはいい方ですよ」

とクロラさんは呆れた顔で言った。

「アキトさんは今日の朝は何をしますか?」


「んーとりあえずこの村を見て回るかな」

部屋に籠っててもすることなんて無いからな。


「分かりました、では朝食を作るので準備ができたら下に来てください」


「あぁ、ありがとう」


さてと、クロラさんが出ていったのを確認して、

「出てこい自称妖精、少し話がある」

隠れているであろう妖精に話しかけた。


「いやー私に気づくとはなかなかやりますね~」

へらへらした態度を取る妖精が目の前に現れた。

「それで何かご用ですかー?」


「俺はここで何をすればいいんだ?」


「いきなり人任せですか!?いや、私は人じゃないから妖精任せですか?」


「いや、知らねーし!、しゃなくて俺は何のためにこの村に来たんだよ、まさか夜を過ごすためだけじゃないだろ?」

疑問に思った事を聞いてみると


「鋭いですね、さすがオタクさんですね!」


「オタクじゃねーし!ただ知ってるだけだし!」

ホント失礼な妖精だな!


「まぁその話は置いといて、朝食に行かなくていいんですか?」


「すっかり忘れてた!早く行かねーと冷めちまう」

俺は素早く着替えをして下に降りていった。


「遅いです!遅すぎますよ!」

「まったく、せっかくの朝食が冷めるとこじゃないですか!」

物凄く怒ってた。


「ごめんなさい」

としか言えない俺が恥ずかしい。

しかも他の人には見えない事を良いことに隣で大爆笑してる妖精は後で殴ろう。

「とりあえず、いただきます!」

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