↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才女の異世界開拓記(なろう版)  作者: 初仁岬
精霊契約
PR
49/59

第45話 才女、精霊を御する

おまたせしました。最新話更新です。


ブックマーク登録ありがとうございます!

まだの方は是非、評価とブックマーク登録をお願いします!!

 私たちはお互いに向かい合った。

 これ、模擬戦は避けられないということよね?

 なんで、私の周りの人たちはこうも血の気が多いのかしら?


「どうした? 武器の一つでも構えてくれないと私としても非常にやりにくいのだが……」


「と言われても、精霊契約にまさか武器が必要なんて思わないし、むしろ霊刀の類は召喚の邪魔になるだろうと思って部屋に置いてきたわよ?」


 実はホルスターに銃だけは持って来ていたのだけども、これは流石にここでは使えない。

 相当威力を抑えて使わないと建物が一瞬で吹っ飛んじゃうもの。

 それに、私の抑えては世界基準的に見て全然抑えていないみたいだから、正直、抑えようがない。


「そうか……なら、私も武器は置いて素手で相手をするとしよう」


「別に持ったままでもいいわよ?」


「……」


 あ、少し怒ったみたい。

 まぁ、確かにただの人に、それも素手の女の子に「武器使っていいよ」なんて言われて怒らかったら、相当プライドがないってことだもの。

 流石に、槍術は見たことないからどのくらい対処出来るかは分からないけども、素手同士だと多分、勝負にならないと思うのよね。

 とは思いつつも、途端に黙ってしまった精霊さんは武器を端に置くと無手の構えを取った。


「別に貴方を侮っている訳ではない。

 なにせ、私を顕現させるには途方もない量の魔力が必要だからだ。

 私の実体を維持しながら更に素手でなど、無理にも程がある」


 どうやら、それが彼の言い分らしい。

 なら私の本気――は出したらマズいから出さないけど、それなりに力は出しても問題ないわよね?

 ……。

 心なしか皆が少し後退っている気がしないでもないけど気にしたら負けよ。

 私は躊躇なく抑え込んでいた魔力(・・)を解放する。


「――っ!」


 最近知ったのだけど、唯でさえ私の多かった魔力が洗礼受けてから一段と増えたみたいで、霊力を抑え込む時に一緒に抑え込んでいるみたいなのよ。

 色々と試してはいるけども、片方ずつ抑えることは出来なくて……片方ずつ抑える意味もないからそこら辺はもう諦めた。

 つまり、今まで通りに霊力を解放すると、一緒に魔力も解放されるというわけね。

 だから、私としては上位精霊を一人召喚したところで、魔力的に余裕がなくなるかと言えば、有り余ってるからもっと使って欲しいくらいなのよ。


「ほら、行くわよ!」


 風の精霊魔法を使い一瞬で距離を詰めた私はその勢いのままに掌打を放つ。

 私の魔力に驚いていた彼はそのまま避けられずに吹き飛んだ。

 不意打ちは成功ね。

 でも、あまりダメージは与えられなかったみたい。

 あの距離で芯をずらして直撃を免れたのは流石と言ったところかしら?


「私を呼び出しただけはある。

 よもや、接近戦も心得があるとは」


「そっちも流石、武芸を得意とする精霊ね。

 まさか、あの距離で芯をずらされるとは思わなかったわ」


「出来れば、もう少し手合わせをお願いしたいのだが?」


「勿論、不意打ちだけでおしまいって言うのも味気ないものね」


 私の返答を聞いた彼は、おもむろに武器を持ち上げた。

 どうやら、私の発言が侮っているのではなく、本当に必要ないからと納得したらしい。

 実際のところ、刃が潰れているわけではないから、無属性の身体強化を駆使したところで生身で受け止めることは出来ない。

 手段としてはひたすら回避するだけ。

 私にはそれが出来ると判断したんでしょうね。やってみないと分からないけど、私も出来る気がするもの。

 しかし、困ったことになった。

 本気で相手をするということは、私を侮ったことに対する彼なりの誠意なのだろう。

 なら、誠意には誠意で返さないといけない。

 流石にクロシェット・アイレほどの武器は取りに戻らないと用意できないけど、代わりの刀(・)くらいなら用意できるはず。

 最近、学んでいる神聖魔法とは神の御業によって発動する魔法と習ったが、私なりに解釈すると魔力と引き換えに神の御業を具現化させる魔法ということ。

 なぜ、神の御業などと呼ばれるのか?

 例えば、神聖魔法に分類される治癒魔法は、一瞬のうちに怪我を治してしまう魔法だ。

 本来であれば治療が間に合わず、出血多量で死亡する様な案件も、この世界では治癒魔法一つで救えてしまう。

 救急車や担架のような物が存在しないのも、一重に治癒魔法の優秀さ故でしょうね。

 それと同じ様に、普通では有り得ない事象を引き起こすことが出来るのが神聖魔法で、神殿騎士たちが使う神聖魔法の一つに武具召喚という物がある。

 魔力と霊力を編み込んで擬似的に武具を具現化させるという魔法だ。

 膨大な魔力と少なからず神の加護である霊力を使用するため、神殿騎士ですらまともに扱える者は少ないらしいけども、私の魔力保有量と霊力供給量なら余裕のはず。

 私は目をつむって両腕を真っ直ぐ横に広げる。

 右手には魔力を、左手には霊力を集中させ、ある程度の塊になったところで胸の前で二つの塊をくっつける。

 私の目の前にはまばゆい光を放つ巨大な塊が出来上がった。

 膨大な魔力と霊力が集まったことにより、周囲はざわめき振動し始める。

 まるで、精霊たちが呼応するように声を上げているようだった。

 そのまま、強引に小さく圧縮した後は頭の中で刀をイメージする。

 目を開けると右側に柄が飛び出した光の塊があった。

 私はそれを右手で握った後、右方向に思いっきり抜き放った。

 すると、柄から先まで全てが黒一色の刀が姿を現す。

 漆黒の刀身ながら怪しく光る刃は相当な斬れ味を伺わせる。

 刀を振り、両手で中段の構えをする。

 長さも丁度いい具合に出来たみたい。全力で魔力を通しても特に刀身が崩れるということもなさそうだ。


「おまたせ」


 私は笑顔でそう言うと、彼は槍を片手に頭を抱えてため息をついていた。

 なによ。折角、準備したのに失礼ね。


「降参だ」


「は?」


「降参だと言っている。

 私への魔力供給を行いながら武具召喚で霊刀(・・)モドキを具現化させる化け物に勝てるわけないだろう?」


「……化け物?」


 自分でも驚くくらいに底冷えした声が自然と出た。

 私は笑顔を浮かべたつもりだったけど、相当ひきつっていたらしく、彼は半歩後退ったように見えた。

 遂に脳筋を通り越して化け物かと思うと、むしろ私の方がため息をつきたい。


「魔力保有量と戦闘能力は別でしょうに。

 攻撃魔法は使わないわよ?」


「むしろ、それだけ魔力を消費しながら攻撃魔法を放てる余裕があることに驚きを隠せないのだが?」


「で、やるのやらないの?って聞いても無駄ね。

 やらないなら私から行くから」


 せっかく準備した刀の性能を確かめずに終わるのは惜しい。

 有能な槍術士がいるなら相手をして貰うのに都合がいいし、これから私と契約するなら定期的に相手して貰わないとだし、丁度いいわよね?

 私は問答無用で駆け出す。

 それを迎撃するように槍を突き出してくる。

 やっぱり、槍の間合いは長い。

 感覚的には少し距離を詰めただけなのにも関わらず、気がつけば目の前に槍の先がある。

 いきなりの攻撃だったのに寸止めしようとしている。

 だけど、彼が反応し切れたように私も反応している(・・・・・・)。

 構わず更に踏み込む私に焦りを見せた彼だけど、次の瞬間にはその目を見開かせていた。


――狭霧幻華(さぎりげんか)


 対ミカヅチ戦でも使用した幻影を見せる複合精霊魔法。

 私の身体は霧となり、次の瞬間には懐に入り込んだ状態で下から切りつける。

 普通であればこれで決まるはずだが、相手は精霊は精霊でも最(・)上位の精霊。

 この程度でやられてくれるほど甘くはない。

 慌てて引き寄せた槍で防がれてしまう。

 金属がぶつかり合う甲高い音が響く辺り、私の武具召喚は上手くいっているみたいね。

 ただ、気のせいかしら? 拮抗しているはずの私の刀が、段々と彼の槍を切断しているように見え――


「危ないなっ!?」


 私が刀を振り抜くと同時に彼は慌てて後ろに跳躍した。

 そこで、私は目をパチクリしてしまった。

 だってね……彼の槍が半ばから綺麗に二つに斬れて(・・・)いるんだもの。


「どういうこと?」


「どういうことも何も武具召喚した武器同士がぶつかった時、より精巧に具現化された武器の方が勝つのは当然と言えるだろう?」


 彼の声に周りからはどよめきが湧く。

 今の話を聞く限り、魔法を人よりも遥かに上手く使うはずの最高位精霊よりも、たかが人である私が更に上手く使ってしまったということ。

 なので、通常であれば


 神>/(超えられない壁)>最高位精霊>/(超えられない壁)>人+その他の種族


 となるはずが、


 神>/(超えられない壁)>私(↓)≧最高位精霊>/(超えられない壁)>人+その他の種族


 となってしまったということだ。

 え? 私って本当にバ……いやいや、そんなまさかね。

 きっと、あれよ。聖女とやらに強化系のポテンシャルがあるのよ。

 そう私は現実逃避することにした。

皆さん、こんにちは。初仁です。

一日延期してしまいすみませんでした。

すみませんでしたついでにもう一つ。

次の火曜日の更新ですが、月曜日もバイトが入ってしまって書ききれない気がするので、予め水曜日更新に変更させて頂きます。

よろしくおねがいします。

さて、今回は久々(?)の戦闘回。

相変わらず、ポンポン展開が進むのは如何なものかと思いつつも、今の私の力ではこれが限界ですね(汗)

精霊召喚のお話は一応、次で終わる予定。


それと、一つ告知ですが、前回のあとがきで触れた部屋紹介動画をYouTubeに投稿しました。

普段、ゲーム実況の録画とか編集とか、なろうの執筆作業なんかをしている機材の紹介ですね。

普通に顔出してるので、「あ、コイツが書いてんのか」とか興味ある方は見てみてください。

あと、明日からPS4の「HITMAN」というステルスアクションゲームの実況を始める予定です。

ココ最近の動画で一番編集に時間かけていて、思いの外いい出来栄えになりました。

お時間ある方は合わせて見て頂ければと思います。


URL→https://youtu.be/X8fWMb5Ko6Q


では、また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

☆連載作品紹介☆ ※新規タブで開きます

「才女の異世界開拓記(カクヨム版)」
この作品の加筆修正版を投稿しています。
なろう版が読みにくいと感じている方は、カクヨム版をご検討下さい。

「近代魔術のレッツェルシーカー」
ツギクルAI作品分析にてSF+ファンタジー33%を獲得。
中々の自信作ですので、お時間ある方は是非、一読頂ければ幸いです。

「二度目の人生は平穏に過ごしたい!」
異世界転生モノ。
好き勝手やれるので、気が向いた時にチマチマ書いてます。


↓ツギクルにも登録してます↓

ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。