プロローグ
ある少年は呟く。
「退屈だ...」
そう呟く少年の目は、まるで死んだ魚の目のようだった。身長は平均より少し低く痩せ形である。
何故こうも毎日同じことを繰り返しているのだろう?
何か面白いことが起こってもいいじゃないか。
例えば、先生のカツラが何らかの力で宙に浮いたりとか、または先生が何らかの力で宙に浮いたりとか
そういうおもしろ展開はないのか?
...ないか。そもそも先生カツラかぶってるかどうかもわからないし。
先生が宙に浮いたら面白いどころの騒ぎではない。
はぁ〜何かないだろうか。
俺の人生が楽しくなるような出来事が。
まぁ1番大切なことは目立たないことなんだけどね。
そんなバカなことを考えながら少年は現文の授業をほぼ聞くことなく、机につっぷすのである
ある少女は呟く。
「はぁ〜、とっても暇です。」
綺麗な金髪をたなびかせその吸い込まれそうな黒い瞳はきっと見たものを虜にしてきたであろう少女は、窓のない部屋の中でふとそんな言葉をこぼす。
私は何でこんな部屋に閉じ込められているのでしょう。
いつも遊びに来てくださる教師の方々は、「外に出ても何もないよ。」なんて言ってますけどそんなの嘘です!
私の愛読している本には海というものや空というものがあると書いてありました!
少女は足をバタバタさせイスから立ち上がるとピンク色のベットに身を沈める。
ふと左を見てみると嫌なものが目に映ってしまった。
「後7日ですか...」
少女の目に映っているカレンダーの5月25日のところには「結婚」の2文字が書いてあった。
後7日で私は結婚してしまう。
そしたらきっと一生外に出ることなく私の人生は終わってしまうのでしょう。
…...一度だけ、一度だけでいいんです。
こんな何もない部屋から抜け出して空というものを見てみたいです。
.....欲を言えば海にいって本当に水がしょっぱいのか確かめてみたいです!
後は猫という動物と一緒に眠ってみたいです!
それから!...それから...恋というものも体験してみたいです。
「...ありえませんね、そんなの」
そういい微笑みながら少女は眠りにつく。
せめて夢の中では外の世界にいかせてください、
そう願いながら。
そんな少年と少女の願いは、地球が暗闇に包まれた時
叶うのである。
初めて小説を書いたので文章が下手くそだと思います。暇さえあれが書いているのでもしよければ読んでください。