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兄ト  作者: ももんじゃ
3/3

真実

人は理解できないことに直面した時、どういう対応をすればいいのか分からなくなると言うことを今日学んだ。


父が言ったミッションニート?なるものを聞いた俺以外の家族が前もって打ち合わせしていたのか、俺の前に横一列に並びだした。呆気にとられただ黙って見ていると…


「頼む!お願いだからニートでいてください!!お願いします!!」


『お願いします!!』


家族全員で土下座してそう言ったのだ。



まぁね、どうしろっていうんですか?家族に土下座されながらお願いなんてされたことある人います?いるなら誰でもいいから俺に助言してください!何でもするからぁ!


「…あーもうワケわからん!何でいきなり土下座なんてするんだ?!とにかく土下座なんて止めてくれよ…」


「いや、達人がニートでいると言うか、働らかないと言うまで土下座は止めん!!」


いやそれどっちも同じ意味だからね!?こっちの言うことガン無視かよ!


「とにかく何でそんなことを言い出したのか説明してくれよ。ミッションニート…だっけ?それも含めて全部な!」


「分かったわ。私からちゃんと順を追って話すわね。ただ説明する前にもう一度聞くわ。ニートでいるつもりは」

「無いよ!」


しつこいわ!!母が話し出したと思ったらこれかよ!お願いだから早く土下座止めて説明please!こんなところ他人に見られたらどうすんだよ?滅茶苦茶気まずくなること必至だよ!まぁ家の中だからそんなことは無いんだろうけど…


「…まずはミッションニートから説明するわね。これはそんまんま。達人、あなたを一生ニートにするミッションのことよ!あなたがニートで居続ける為なら、私達家族はなんだってするつもりだから!」



えぇ?いやちょっ…まっ!…え?うーん?ははぁん?…ふぅ。………よし。ワケわからんって言うことだけはよーく分かりました!



「あー…んで?そこまで言うほどの理由ってヤツを教えてくれる?」


「それは簡単な話、達人が家に居てくれないと困るからよ?達人なら少し考えれば分かるでしょう。あなたが居ない我が家の未来がね?」



俺の居ない我が家の未来?何故そんな話になるのやら…いやもしかして?もしかしなくてもアレが原因か!?



「その顔は気付いたようね?」



「まさか、そんなことのために俺にニートで居ろって言うのか!?しかも一生!」



「そんなこと…なんかじゃないのよ達人。あなた以外の真壁家の人間にとってはね…

もうわかったでしょう、私達真壁家はあなたを除いて」





壊滅的なまでに

家事ができない!!


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