1/2
File.1 「そして新たな歯車は回り始める」
この「小説家になろう」には初めて投稿させて頂きます。まだまだ変な場所は所々に見られますが、暖かい目で見守って下さい。
「ハヤトぉ、ハヤトぉぉ!」
荒ぶる波の中、その時の俺は必死に手足を動かすも浮沈の感覚が掴めないでいた。
口に海水が入って来て呼吸もままならない。
飛んできた浮き輪に手を伸ばすが、
...届かない。
「ハヤトぉぉぉぉ!!」
少女の俺を呼ぶ声は既に悲鳴に変わってしまっている。
「姉さ...ごぶっ...助け...て」
必死の抵抗虚しく、意識は闇に刈り取られていく。
「ハヤトぉ!!お願いぃ...帰って来て!!!」
少女の咆哮も俺の耳にはもう届いてなかった
ーー・・・
「...!」
そこには見慣れた天井がある。
あぁ...また...これか
また夢だった。
ここ最近、自分の身体が毎回あの夢へと連れて行かれる
俺には意味がわからない。
なぜなら俺には...姉が、兄弟がいないのだから...
基本的に二〜三週間を気まぐれで更新します。
更新ペースが遅いのは受験生だからなのでご了承下さい