空と海のほのぼの出来事。
キーワードにあるように、思いつきの短い話です。
BLなのかな・・・程度ですw
あ、空と海は恋仲です。
相変わらずの無表情で、海は長ったらしい小説を読んでいる。
「海、読書以外のことしようよ。」
海は表情を表すように淡々と喋る。
「黙っててよ。」
「やだ、だって最近会ってなかったのに。
なんでお前は読書してんだよ。」
皮肉(?)を交えて言っても海は変わらない。
「いいじゃん。会ったってすること無いし。」
…こいつは。性欲とかねぇのかよ。
そんなことを言うわけにもいかず、
それでも言葉を続ける。
「話すだけでいいから。」
「なにを?」
そう言って海は本を閉じこっちを向く。
眼鏡越しに見える海の目は、その名前の通り
海の中のような澄んだ色をしている。
そんな綺麗な目に見惚れながら、
少しからかうように言う。
「じゃあ。海はさ、俺のどこが好きなの?
長年一緒に居るけどさ、知ないんだけど。」
俺がそんなことを言えば、海の顔が
夕日に染められたように赤くなる。
こいつはすぐ顔にでる。かわいい。
「…はぁ?何聞いてんだよ。」
「答えて。」
強めに言う。
「……わかんないけど、多分顔と、手。」
恥ずかしがって海がいう。
「そう、意外だった。」
答えが意外だったのではなく、
答えたこと自体が意外だった。
「それだけ?」
「うん。そんなにも。」
「あっそ…」
そう言って海はまた本を開く。
嬉しかったのか、声が震えていた気がした。
そして、本へと伏せられた顔。
髪を裂けば、真っ赤な肌がみえた。
どうでしょうか?なんて傲慢なことは言いません。
空と海のほのぼの出来事。
これが私の最初の作品となります。
不備があれば、言ってください。
そして、読者さん方が「ほのぼの」してくれれば
幸いです。
それだけなのに、そんなにも。